バリ島にて、ウミガメ保護とマングローブ植林の現場を訪ねました


サポーター事業室の今村です。
先週、インドネシア・バリ島にて、WWF内部の会議に出席しました。

世界100か国以上にあるWWF事務所のうち、アジア太平洋の19か国から、私と同じサポーター事業部門のスタッフが集まり、互いに学びあうための会議です。

日程の大半がホテルの会議室から一歩も外に出ない日々でしたが、最終日はフィールドワークとして、WWFがその活動を支援しているウミガメ保護教育センター見学とマングローブ植林に参加しました。

混獲により、あやまって網にかかったウミガメが保護されていました

ウミガメ保護教育センターは、世界に7種いるウミガメのうち3種の保護活動を行っているほか、地元の学校や観光客への普及啓発にも取り組んでおり、年間2万人以上が訪れます。

その甲羅が装飾品として重宝されるウミガメは、違法取引の対象となってきました。このセンターが建つセランガン島は、つい数十年前まで周辺最大のブラックマーケットだったとのこと。

また近年では開発によって生息地が減少し、人間との軋轢も増えています。センターでは、船との衝突や混獲によって傷ついたウミガメの保護や、人の多いビーチに産みつけられた卵を回収し孵化させて海へ返す取り組みが行われていました。

続いて、往復8時間!もバスに揺られ、島北西部にあるマングローブの植林地へ。

マングローブは魚の稚魚やエビ、貝など小さな生物が生きる貴重な場所です。ですが、燃料用に伐採が続いた結果、森と共に魚も減り、地元の漁業に大きな影響が出てしまいました。

マングローブ植林の様子

海の自然を守り、地域経済の自立にもつながる、漁業者をはじめ地域の人々が中心となったこのマングローブ再生の取り組みは、頼もしいものに感じられました。

環境の保全と、人の暮らしを守ること。それが一つになった活動の現場を垣間見る、貴重な機会になりました。

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環境保全団体です。

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