白黒のあの珍獣が生息していた!?東京都港区内の公園でWWFが発見
2018/04/01
2018年4月1日、【日本、東京発】WWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン、会長:德川恒孝)は、東京都港区にある公園内の林で、体長約1.7mほどのジャイアントパンダによく似た動物の撮影に成功したと発表しました。
【ご注意】こちらの内容は、2018年4月1日のエイプリル・フール記事としての発信になります。
ジャイアントパンダはIUCN(国際保護連合)のレッドリストでも危急種(VU)に指定され、絶滅の危機が心配される野生生物です。ジャイアントパンダは中国の一部の山林にのみに棲息し、近縁種は現存していないと考えられてきましたが、今回確認されたジャイアントパンダらしき動物は、このジャイアントパンダにきわめて近縁の新種である可能性があるとWWFジャパンは考えています。
この公園では、3月中旬頃より「白黒の動物が芝生の上にあおむけになって寝ていた」「丸くて白黒の動物が桜の木にかじりついている」などの報告が相次ぎ、WWFジャパンが緊急調査を実施。その姿をカメラに収めることに成功しました。しかし、その生態はまだ全く謎に包まれており、引き続き調査を行なう必要があります。
なぜ、人の多い都内の公園で、これまで知られることのない動物が見つかったのか。
今のところ、理由は定かでありませんが、一つの可能性としては、近年の気候変動の影響があると考えられます。平均気温の上昇や、最高気温の更新が毎年のようにニュースになっていますが、これに合わせるかのように、野生生物の生息環境にも、変化が起きていることが指摘されています。
また、こうした変化の中では、暖かい環境に適応した動植物が、暖かくなるにつれ徐々に増えてくるとは限りません。生息可能な条件が整うと、その環境中に、突然姿を見せることがあります。繁殖力の強い植物や昆虫のような生物の場合は、それが大発生という形で、爆発的に現れることもあり得ます。
一方で、こうした変化は、もともとその場所に生息していた生物や自然を減少させるような、悪い影響を及ぼすことが懸念されます。今回発見されたパンダ似の動物が、ジャイアントパンダと同様に、タケのような単一の植物に頼って生きる生態であるならば、気温の変化によってその植物が枯れたり減ったりした時、深刻な絶滅の危機にさらされます。
予想もしない場所に、予想もしなかった生きものが、突然現れるかもしれない。また、それまで当たり前だった生きものが、急にいなくなるかもしれない。それは、予知のしがたい、気候変動の影響の形といえます。
現在、気候変動による影響を受けていると考えられている世界の絶滅危機種は、およそ3,000種。これは温暖化だけではなく、乱獲や生息地の破壊、外来種といった要因が重なり合った結果の影響ですが、その脅威は加速度的に大きくなっていると考えられています。
今回突如発見されたパンダらしき動物も、こういった影響の結果として、人の前に姿を見せるようになった可能性もあります。WWFではこうした未来を脅かす危機について警鐘を鳴らしつつ、今後も地球環境の保全を目指し、活動を続けてゆきます。
- 【ご注意】こちらの内容は、2018年4月1日のエイプリル・フール記事としての発信になります。