夏に向けた「節電・省エネ」アイデアあれこれ
2011/06/13
福島第一原発の事故により、首都圏の夏場の電力供給が危ぶまれる2011年の夏。省エネや節電のための、さまざまな対応が求められようとしています。誰もが協力して、節電と省エネで夏を乗り切ることは、首都圏が「原発を必要としない」ことを示すことでもあります。実際に普段の生活の中で、どのような方法で節電や省エネが出来るのか、あらためてまとめてみました。
2011日本の挑戦!節電・省エネで夏を乗り切る!
すでに、企業や諸官庁などでは、本格化する夏の季節を前に、省エネや節電のため、さまざまな対応策を打ち出し始めています。
省エネや節電が求められるのは、一般の人たちも同じ。
エネルギーをなるべく使わずに、快適に夏を過ごす、そのための知恵が求められています。
ごく一般的なものですが、その方法を下にまとめてみました。
こうしたアイデアを、たくさんの人たちが出し合い、共有してゆけば、その知恵は大きなものとなります。
節電と省エネで夏を乗り切ることは、首都圏が「原発を必要としない」ことを示すことであり、ひいては日本が原発に頼らずとも成り立つ国であることを示す、一つの姿勢にもなります。
この夏、ぜひ大規模な「節電・省エネ」を実現しましょう。
まずは省エネ、節電の基礎
使っていない電気製品は、まずコンセントを抜く、電源を落とす!
- オフィス・学校・家庭のいずれでも、使わない部屋の照明や冷房は消しておきましょう
- 待機電力もカット!使っていない家電も、コンセントを抜いておく、もしくは、エコタップのスイッチをオフにしておきましょう
- オフィスでは、パソコンは必要な時以外はきちんと落としましょう。ランチや会議に行く時間が1時間30分以上になる場合は必ず。それ以内の場合はスリープやスタンバイモードにしましょう。スクリーン・セーバーでは、節電・省エネになりませんからご注意を
移動や交通で工夫しよう
- 移動の際に自家用車を使わず、公共交通機関を利用すれば、燃料を節約できます
- 通学・通勤でも、出来るだけ公共交通機関を利用しましょう。自転車の利用もいいですね。ただし、マナーは守って!
- お買い物についても、できるだけ徒歩や自転車を利用しましょう
- エレベーターやエスカレーターが動いていても、上り下りする場合は、出来るだけ使用はやめましょう。階段のぼりは健康にもよいです。一回100段を目安に頑張りましょう!
- 健康のことも考えて、一日30分以上歩くのも良いですね
日の出と一緒に起きて、夜は早く布団に入る
- 夜更かしをしなければ、照明も電化製品の使用が減り、大きな節電・省エネにつながります。健康にもこれが一番!
冷房を工夫しましょう
冷暖房は必要な時だけ!
- 夏場の冷房は、エネルギー消費の大きな原因。設定温度を上げるなど、冷房を抑えるだけで、大きな節電・省エネ効果が得られます
- 冷房の温度設定は28度くらいが目安です。もちろん、より効果の期待できる、もっと高く設定するか、冷房をつけないという選択肢もありです
- 扇風機をクーラーに組み合わせて使うと、設定温度を高くしておいても、涼しく感じることができます。両方強くしては駄目ですよ
工夫で冷房効率をUP!
- 暑くない服装を心がけ、エアコンに体温調整を頼らないようにしましょう
- 冷房を入れる際には、カーテンやドアをしっかり閉めましょう。お店などでも、入り口が開けっ放しで冷房を使うのはやめるようにしましょう
- 断熱性のガラスを窓に使うのも一手
- 適度に換気するのも忘れないように
水は冷たいもの!
- 濡れたタオルや手ぬぐいを、手近においておき、手や顔を拭くだけでも、結構な涼をとることができます。それでも暑い場合は、扇風機を使えば、クーラー無しでも涼しさがさらにアップ!
- 打ち水をしましょう。壁や家の周りに水を撒いておくと、気化熱で温度が下がります。お風呂の残り湯などを使えると、水の無駄が減ります
家事でも省エネ!生活の知恵をフル活用
冷蔵庫の工夫
- 冷蔵庫の設定温度は適温(中~弱)に設定し、温度を低くしすぎしないようにしましょう
- 詰め込みすぎると、冷やす効率が悪くなりますから、詰め方や量にも注意が必要です
- スーパーでの余計な買いだめもやめましょう。今この時期に、食べ物は傷みやすくなっています。必要なものを必要な時に買う工夫を
- 冷蔵庫の開閉は最小限に。ビールをとり出すとき、ジュースをとり出すとき… ついつい冷蔵庫を開けてしまうけど、ちょっと考えれば、2回を1回に減らせませんか?まとめて出し入れできないか、ちょっと考えてみましょう
- 魔法瓶を使いましょう。口にする回数の多いお茶などは、冷やしてから魔法瓶に移し、食卓などにおいておくと便利です。冷蔵庫の開閉はせずにすみます
炊飯器を使う工夫
- 炊飯器でお米を炊く際に、水がかぶらない深めのお茶碗に、輪切りのおイモなどを入れて、お米の上にそっと置いて一緒に炊くと、ほかほかの温野菜に。ガスを使わず、簡単に一品つくれます
- お米を炊いた後は、できるだけ炊飯器の保温機能を使わないようにしましょう。冷蔵庫や冷凍庫で保存する場合は、すぐに取り出して冷ましてから入れましょう
- ご飯を炊飯器で「4時間」以上保温する場合は、むしろ電子レンジで温め直した方がエネルギー消費が少なくなる可能性大です
洗濯はまとめ洗いで、日光で乾かす
- 洗濯は回数を減らせるように、できるだけまとめて洗いましょう
- 消費電力の高い乾燥機は電気代にも大きな負担。洗濯物を外に干せない場合のみに限るなど、使用はなるべく控えましょう
- 夏場は水も貴重品。すすぎなどには、ぜひお風呂の残り湯を!
掃除の工夫
- 掃除機をかける前に、部屋の整理をしましょう。じゃまな物を片付けて、上手にお掃除すれば、節電・省エネにつながります
- 食器洗い乾燥機は、なるべくまとめ洗いしましょう。洗浄後、余熱で乾燥させるのもグッド!
ゴミを出さない!
- 家庭ゴミを出さないように工夫しましょう。ゴミは回収にも焼却などの処理にも、大量のエネルギーを使います
- 生ゴミはなるべくコンポストなどを利用して処理しましょう
- ゴミの出る過剰包装の商品などは買わないように!
こんな時だから家族で協力!
家族で工夫と協力を
- 風通しのいい部屋を生活の中心の場所にする工夫を。こまめな換気なども、家族みんなでやれば、それほど手間ではありません。
- みんなで一緒にご飯を食べましょう。一緒に食べれば、温め直す必要がなくなり、電気もガスも節約できます
- 鉢植えなどが置ける家では、グリーンカーテンを試してみるのもよいでしょう。ゴーヤやキュウリなど、つるを伸ばして葉を茂らせる植物を、窓や壁を隠すように這わせて育てると、温度の低い木陰を作ることができます
- スダレなどを窓にかけて、直射日光をさえぎりつつ、風を通す方法も、ぜひ試してみてください
テレビの工夫
- 普段の調子で、何となくテレビをつけておくのはやめましょう。消す時もできるだけ主電源から
- テレビの明るさはできるだけ抑えて。音量も適度なレベルに
- 省エネの情報は、家族みんなのコミュニケーションで共有しましょう
お風呂は家族で続けて入る
- 続けて入れば、多くのエネルギーを消費する湯沸し・追い炊きなどを避けられます。
- 残り湯はもちろん、お洗濯に!
おかえりなさい、が終わったら
- 門扉のライトは、帰ってくる人が帰ってきたら消灯しましょう。また、もし可能であればLED等に変えてみましょう
これからのことも考えて!エネルギー効率の良い電化製品を
LED電球やエコタップを取り入れる
- 買い換えの際には、LED電球や電球型蛍光灯を選びましょう。節電・省エネだけでなく、電気代の節約にもなります
- タンスの陰に隠れたコンセントなどをその都度抜くのは大変ですが、エコタップを使えばかんたんに待機電力の消費を防ぐことができます
消費電力の少ない家電を選ぶ
- 買い替えの際には、消費電力の少ない製品を選びましょう。節電・省エネだけでなく、電気代の節約にもなります
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