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クイズで学ぼう!フクロウのこと@多摩動物公園

この記事のポイント
ペット、そして、カフェで触れ合える動物として人気のフクロウ。 しかし、フクロウをはじめとする野生動物のペット利用にはさまざまなリスクが伴います。2024年 8月10日に多摩動物公園にて、フクロウの生態や習性、それに伴う飼いにくさ、そしてペット利用に伴うリスクについて、〇×クイズ形式で学べるイベント「飼育員さんだけが知ってる フクロウのウラのカオ」を実施しました。なお、クイズのパネル展示は同園で9月3日まで行なっています。
目次

フクロウのこと、知っていますか?

奥深い森や広大なツンドラ、湿原や身近な里山の自然などにも暮らすフクロウ類。

その多くが夜行性で、日中は休息し、夜になると優れた視力と聴力をつかって、獲物を狩りにでかけます。

そんなフクロウ類 ですが、近年はペット、そして、カフェで触れ合える動物として人気があります。

しかし、フクロウ類をはじめとする野生動物のペット利用にはさまざまなリスクが伴うことをご存じでしょうか。

2024年8月10日、東京の多摩動物公園にて、フクロウの生態や習性、それに伴うペット飼育の難しさ、そしてペット利用に伴うリスクについて知ってもらおうと、〇×クイズ形式で学べるイベント「飼育員さんだけが知ってる フクロウのウラのカオ」を実施しました。

© WWFジャパン
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多摩動物公園動物ホールでのクイズ・イベントの様子。約100名の方にご参加いただきました。

ご登壇いただいた、多摩動物公園の飼育員さんからは、フクロウ類の生態や習性についてクイズが出題されました。難しい問題もあり、参加者が回答に迷う場面も。

また、WWFジャパンからは、フクロウの違法取引などについてクイズを出題しました。筒の中に入れられて密輸されたフクロウの写真を見て、おどろく参加者もいました。

日本は1981年以降、60種、2万3,738羽の生きたフクロウを輸入してきた世界有数のフクロウ輸入国。しかも、そのうち半数以上は野生で捕獲された個体でした。

また、2012年から10年の間にも、17件の密輸事件が発覚 。62羽のフクロウが犠牲となりました。

日本の税関や海外の報道で確認されたこれらの事例についても、WWFジャパンから参加者の皆さまに、詳しくお話しました。

この動物ホールでのイベント後、フクロウ舎に移動し、フクロウの給餌の様子を観察しました。

野生では、ネズミやウサギ、リスだけでなく、ミミズや昆虫、カエルやトカゲなどさまざまな生きものを狩って食べるフクロウ。

多摩動物公園では、主にネズミを与えており、骨や内臓を丸ごと与えることで、栄養をとることができているといいます。スーパーで販売されている肉だけでは栄養が足りないのです。

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ネズミをくわえるメンフクロウ。この後、鋭くカーブした爪でしっかりとネズミをとらえ、人から見えにくい巣箱の上に移動し、食べていました。

フクロウのクイズパネルは9月3日(火)まで

今回のクイズ・イベントは8月10日(土)のみでしたが、多摩動物公園のフクロウ舎の近くには、9月3日(火)までクイズパネルが常設されています。

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フクロウ舎近くのクイズパネル。全部で6問。めくると答えが書いてあります。

イベントと同様、フクロウの生態や習性、ペット利用に伴うリスクについて学ぶことができます。夏休みのお出かけに、多摩動物公園を訪れた際には、ぜひ挑戦してみて下さい。

イベント概要

タイトル:飼育員さんだけが知ってる フクロウのカオ@多摩動物公園
日時:2024年8月10日(土)
場所:多摩動物公園
参加者数:約100名
主催:多摩動物公園、WWFジャパン

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