サンデー!モーニングZOO~世界野生生物の日スペシャル~実施報告
2016/03/10
2016年2月28日(日)、恩賜上野動物園とWWFジャパンによる共催イベント「サンデー!モーニングZOO~世界野生生物の日スペシャル~」を実施しました。昨年9月に続いて、2回目の開催となった同企画。WWFサポーターの方々を含むおよそ60名が参加し、好評をいただきました。
今回のテーマは「ワシントン条約」
3月3日は日本ではひなまつりの日として知られていますが、1973年3月3日にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)が採択れたことにちなみ、2013年に国連が制定した「世界野生生物の日」でもあります。
今回は、その「世界野生生物の日」を記念し、ワシントン条約によって保護されているジャイアントパンダやアジアゾウ、クロサイ、スマトラトラといった実際の動物たちを、上野動物園スタッフの解説を聞きながら観察して回りました。
参加者は、第1回のサンデー!モーニングZOO同様、通常の開園時間より30分早い朝9時に上野動物園に入園。違法に日本国内に密輸され、空港等で押収された後に上野動物園に引き取られ、飼育されているホウシャガメとマレーガビアルも見て回りました。参加者の方からは「動物園の動物たちに密輸され(て動物園で保護され)た動物がいるというのは驚きました」といった声も聞かれました。
2時間の園内ツアー終了後はセミナールームに移動し、「意外と知らない?こんなに身近なワシントン条約」をテーマに、WWFとIUCN(国際自然保護連合)の共同プログラムとして、野生生物取引の監視を行なっている国際NGO・TRAFFICの職員によるセミナーを開催。
日常生活で目にする商品にも、実はワシントン条約に関連するものがあるということ、そして違法取引の現状についてなど、45分にわたりお話ししました。
動物たちを実際に観察しながら、その動物たちが直面している危機を知っていただくことで、動物園の動物たちのこと、また動物園でなく野生に生きる動物たちのこと、そして彼らの置かれている現状を、より身近に感じていただく機会となりました。
参加者の声
- わかったつもりになっていたワシントン条約について、詳しく知れてよかった。また、動物園で飼育されている動物たちのほとんどが保護が必要なことも知らなかったので驚きました。
- ワシントン条約を一部誤解していた。それが理解できてよかった。
- 違法で持ち込まれた動物が動物園に(保護されて)多くいることがわかって、動物の見方がこれから変わっていくと思います。
- 解っていたつもりでも知らなかった事、気付かされた事が多かった。