【動画あり】朗報!あの末っ子の仔ヒョウが母親に
2017/10/03
※2023年6月26日をもって、WWFロシア(Vsemirnyi Fond Prirody)はWWFネットワークから離脱しました。
先日、極東ロシアの森から嬉しいニュースが届きました。
「ベリー」が母親になった!という知らせです。
ベリーは、WWFと「ヒョウの森国立公園」が2013~2014年にかけて調査・記録していたアムールヒョウ親子の仔の1頭。
この親子、ヒョウにしては珍しく3つ子で、ベリーはその一番小さな末っ子でした。
仔ヒョウが全て生き延びることは珍しく、ベリーも一時、姿が見えなくなり、保護関係者を心配させましたが、その後、再び生存を確認。
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2015年当時のベリー
2015年には大きく成長し、独り立ちした姿も映像で捉えられていました。
そしてこの春、ベリーが洞窟で仔ヒョウを連れている映像が撮影されたのです!
仔ヒョウはまだ生後4か月ほどで、洞窟の周りをうろちょろし、母親を困らせています。
あの時、母親の捕らえた獲物にかぶりつき、狩りの練習をしていたベリーが、今度は子のために獲物を捕り、狩りの仕方を教える番。
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洞窟に入るベリー
幼かったベリーが4才の立派な母ヒョウになって、子育てをするようになったかと思うと、なんだか勝手に親になった気分でジーンときてしまいます。
実は、ベリー親子の撮影にはちょっとした裏話がありました。
この場所に自動カメラが仕掛けられたのは、シベリアトラを撮影するためだったのです。
国立公園職員が、洞窟近くでトラの痕跡を発見したのがきっかけでした。
そこに、運良くベリー親子が現れた、というわけ。
しかし、アムールヒョウにとって、身体の大きなシベリアトラは恐ろしい敵。
付近にこれがいるとなると、ベリーの子育てが少し心配です。
ともあれ、2007年にはわずか30頭前後だったアムールヒョウは、10年の保護の年月をかけて70頭にまで増加しました。
ベリーもがんばって次の世代を育ててくれることを願うばかりです。
またこの親子の続報が入ってくるのを楽しみにしたいと思います。(自然保護室 川江)
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洞窟内の仔ヒョウ