バリサン・セラタンより 6月のトラ


インドネシアのスマトラ島より、森林担当の橋本です。
今日は私たちのプロジェクトのフィールドである、この島のバリサン・セラタン国立公園より、今月撮れたばかりの写真を一枚ご紹介します。

その数わずか400~600頭といわれる、スマトラトラの姿を捉えた一枚。周辺の森の様子もよく伝わってきます。

この写真は、現地の野生生物調査のため、赤外線センサーを使った自動カメラで撮影したものです。

センサーの前を横切るものがあると、自動でシャッターを切るカメラなので、大抵はピントがずれていたり、対象が動いてしまっていたり、高さの合わないゾウなどはお腹しか写ってなかったりしますが、この一枚は格別でした。

スマトラのような熱帯の森では、そこにすむ野生動物たちを、実際に目にする機会はほとんどありません。そんな森の世界の様子を、こうした画像や映像は、私たちに垣間見せてくれます。

カメラの設置やデータの回収、解析など、現地のスタッフたちは大変な苦労をしていますが、日本からの寄付金による支援のおかげもあり、ここでの活動は着実に前進しています。

引き続き、ぜひご注目とご支援をお願いいたします。

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自然保護室(金融 グループ長)
橋本 務太

主にスマトラのプロジェクトと、日本で木材を適切に利用する活動を担当。国際基督教大学(国際関係学科)卒業後、英国ノッティンガム大学で環境マネジメント専攻の修士課程修了。環境コンサルタント勤務等を経て、2004年にWWFジャパン入局。森林担当として、企業の森林資源調達における森林生態系・社会配慮の普及、海外森林プロジェクトの設計・管理、新規アクティビティ立ち上げなどを担当。林野庁「「クリーンウッド」利用推進事業」委員等を歴任。2021年7月より金融グループ長。

簡単には正解が見えない仕事ですが、現場に出てみることが大切。どうずれば良いかみんなで考え、試しの繰り返しで成果が出たときが一番嬉しいです。

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