どうやって救護する?「傷病鳥獣」のリハビリテーター講習
2015/07/03
先日、以前から個人的に関心のあった、怪我を負った野生動物「傷病鳥獣」の『リハビリテーター』の講習を受講しました。
これは、北海道の酪農学園大学で2日間にわたり、野生動物リハビリテーター協会の主催によって行なわれたもので、特に怪我をした野鳥の野生復帰をお手伝いすることを目的としたものです。
1日目は、まず鳥類の体の構造や生態、またヒグマや大型猛禽類などの、北海道の野生動物を取り巻く環境や現状について講義をしていただきました。
この中では、油汚染の被害を受けた海鳥を、実際に救護する様子を映した動画を見る機会がありました。
動画では、保護されたウミツバメ類(希少種)の体から、中性洗剤の泡を使って、少しずつ油を落とす作業が撮影されており、鳥にとっても人間にとっても、本当に負担の大きな、大変なものだということがよく分かりました。
2日目の実習では、野鳥の遺体を用い、獣医師に運ぶまでの応急措置として、怪我をした翼の固定法などを学びました。
また、救護時の大事な要素である「保温」と「脱水症状を防ぐ処置」についても、実際に生きた鳥(カモ)を用いて、水分を補給させる「補液」の方法を、獣医師の先生に教えていただきました。