持続可能な森林の利用
2009/09/14
世界の森林環境を、具体的かつ現実的に進めていくためには、ただ伐採や破壊に反対するだけではなく、環境を保全しながら、森林資源を持続可能な形で利用してゆくことが必要です。WWFはそのための社会的な仕組みである、「森林認証制度」の普及と推進に力を入れています。
環境に配慮した木材の利用
WWFジャパンは現在、日本国内で消費されている木材や紙製品を、環境に配慮して生産されたものに置き換えてゆく取り組みを行なっています。そのために現在、FSCによる森林認証制度の国内での普及に努めています。また、森林認証製品を積極的に開発し、扱っていく企業のグループ "WWF山笑会"(事務局・WWFジャパン)は、世界の森林保全と再生可能な森林資源の持続的な利用に基づく社会をめざすことを基本理念とし、適切な森林管理および信頼のおける森林認証制度を推進しています。
責任ある林産物の購入
WWFジャパンは、木材や紙を主力商品として取り扱う企業や、環境配慮を標榜する企業や公共団体に対し、使用する木材や紙の原料がどこの森林から伐り出されたかを確認し、それを確実にトレースすることで生態系に配慮した木材製品や紙を扱うことを促す「責任ある林産物の購入」の策定を提案しています。
FSCの森林認証制度
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、木材を生産する森林、そしてその生産、加工の方法を認証する国際機関の一つです。FSCは、森林環境保全に配慮し、地域社会の利益にもかない、経済的にも継続可能な形で生産された木材を認証するだけでなく、このFSCのマークが入った製品を買うことで、消費者も世界の森林保全に間接的に関与できる仕組みです。WWFは、世界的な持続的な森林の利用を推進するため、その普及と推進に取り組んでいます。