「リオ+20」の成功を求めて


2012年6月20日、ブラジル・リオデジャネイロで「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が始まります。持続可能かつ公平な未来を保障する、国際的な合意の場として注目されるこの会議で、各国の首脳たちは何をめざし、約束するのか。世界の注目が集まります。WWFもここに参加する指導者たちに対し、地球環境の未来と、これからの世代の人々のためになる、意欲的な計画に合意することを求めています。

地球環境の危機と未来

生活用水を使えない人の数、9億人。公衆衛生が保障されていない人の数、26億人。栄養失調の状態にある人の数、10億人。そして、近代的なエネルギーを使えない人の数、15億人。70億人を超える世界人口の中で、これだけの人々が今、さまざまな問題に直面しています。

そして、こうした問題をさらに増幅させている課題があります。地球温暖化、資源の過剰な利用、生物多様性の破壊、そして汚染といった環境問題です。

今、こうした諸問題が、年々確実に大きなものになりつつあります。

「リオ+20」はこうした問題に、世界がいかに取り組むのか。その合意を世界の首脳たちが交わす場として開かれるもので、過去最大の国連会議となります。

残念ながら、日本の野田佳彦首相、アメリカのオバマ大統領、イギリスのキャメロン首相ら、主要先進国のリーダーが欠席を表明していますが、新興国が会議のリーダーシップを取り、成果ある合意を成し遂げ、また今後の国際社会をリードする結果を出す可能性も十分にあります。

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WWFもこの「リオ+20」に向けて、クリーンな淡水の生態系、廃棄物の縮小、食糧の配送供給、自然資源のより適切な管理などの必要性を指摘しています。これを実現し、「2030年までにすべての人が安全な食糧・水・エネルギーを享受する」ことは、WWFの目標の一つに他なりません。

そのために必要な、より強固な政治的合意と、変化を可能にする枠組みを作るため、WWFは『リオ+20』に参加する指導者たちに対し、あらゆる社会活動の基盤となる「生物多様性」の保全と、持続可能で衡平な社会を実現する、意欲的な計画に合意を交わすよう、強く求めています。

 

WWFが「リオ+20」に求めること

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