南三陸の海から、嬉しい春の味覚!


昨年3月、宮城県南三陸町戸倉のマガキ養殖が、日本初のASC(水産養殖管理協議会)認証を取得しました。

ASC認証とは、地域の海の自然環境や、社会に配慮した養殖業に与えられる、国際的なエコラベルの認証。

ASCラベルのついたシーフードを選ぶことで、消費者が海の保全に貢献できる仕組みです。

その認証取得の実現は、震災からの復興の中で、海と生きる新しい道を選び、世界のスタンダードに挑戦した、戸倉の皆さんの熱い心の賜物でした。

そんな戸倉の海から先日、私たちの事務局に、嬉しい春の味覚が届きました。

カキとホヤです。

カキというと冬の味覚というイメージですが、夏の産卵に向けて栄養を蓄える春こそ、カキが大きくておいしくなる時期なのです。

カキ

ホヤ

これにはスタッフもみんな大喜び。まして私たちが推進するASC認証付きとなれば、喜びもひとしおです。

「海のパイナップル」とも称されるホヤ。その奇妙な見た目とエグみから敬遠する人も多いのですが、改めて食べてびっくり「新鮮なホヤはおいしい」との声が続々と! ホヤは一見するとイソギンチャクか貝の親戚に見えますが、イソギンチャクなどより、実は私たち人間や魚に近い生き物なのだとか。

持ち帰ったスタッフから、調理後の写真が届いたので、ちょっとご紹介。

カキのトマトパスタ(スタッフT作)

こちらはホヤの和風パスタ!(スタッフS作)

カキのベーコン巻き(スタッフM子作)

蒸しかき(スタッフM作)

カキのアヒージョ(スタッフT作)

南三陸のカキはすでに今シーズンの収穫時期を終えましたが、オイスターバー向けに一口サイズの「あまころカキ」の出荷も一部行われています。オイスターバーに行くことがあったら、「南三陸のカキ、入ってますか?」と聞いてみてくださいね。(自然保護室 前川)

関連情報

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自然保護室(海洋水産 グループ長)
前川 聡

修士(動物学・北海道大学)
渡り性水鳥の全国調査および国際保全プログラムのコーディネーター業務、WWFサンゴ礁保護研究センター(沖縄県石垣島)での住民参加型の環境調査および普及啓発業務、海洋保護区の設定および管理状況の評価業務等に従事後、2011年より東日本大震災復興支援プロジェクトと水産エコラベルの普及および取得支援に携わる。養殖業成長産業化推進協議会委員。

日本各地の漁師町を訪ねては、持続的な養殖や漁業の推進のために関係者の方々と話し合いをしています。道すがら、普段はなかなか見ることができない風景や鳥を見つけては、一人ほくそえんでいます。もちろん、新鮮な魚介とお酒も! 健康診断の数値が気になるAround Fifty

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