「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」開催中!
2014/04/15
沖縄・八重山の自然や文化を、地域の多くの皆さんに知っていただき、文化と環境を保全する取り組みを伝える「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」。その活動発表会が、2014年3月、WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」で開催されました。3年目に入ったこの「ポスター展」は、年々参加者を増やしながら、さまざまな地域で、たくさんの方に支えられた取り組みになりつつあります。
参加団体活動発表
2014年3月16日に、沖縄・石垣島のWWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」で、「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」の参加団体による活動発表会が行なわれました。
これは、2012年の「サンゴウィーク(3月5日を含む1週間)」からスタートした取り組みで、石垣島、西表島、竹富島など沖縄の八重山地方で、自然や文化の保全・継承に取り組む団体、個人が共に行なっているもの。
10の有人島と多くの無人島からなる八重山の豊かな自然と、島それぞれで花開いた個性的な文化を、写真やポスターの展示を通じて伝え、各地域の互いのつながりと活動を活性化させることを目的とした取り組みです。
2013年の1年間には、八重山の5カ所でポスター展の巡回展を開催。
各島の会場で、展示に併せて行なわれた活動発表会には、地元の方も多くご来場くださり、各団体の活動をはじめ、生きものの話や赤土の流出対策、国立公園についてなど、いろいろな質問、意見が出されてきました。
当初、12の団体、個人で始まった「ポスター展」も、2014年のサンゴウィークには21の団体、個人の方が参加する規模となりました。
「しらほサンゴ村」での発表会
そうした中、2014年最初の活動発表会が、3月16日に「しらほサンゴ村」で行なわれました。
発表してくださったのは、12の団体・個人の方です。
この発表会には、ポスター展に参加しているNPO「夏花」、「白保魚湧く海保全協議会」も参加。当日開催中だった「白保日曜市」のお客さんにもお話を聞いていただきました。
地元とはいっても、多様な景観が広がる八重山地方のこと。知らない自然や文化の姿、またそれを守る取り組みは数多くあります。
終了後には、「他の島でも、こんなにいろいろな活動をしている人がいることを知ることができて嬉しい」という声も聞かれました。
また、パネル展をご覧になった方々の間からも、八重山の固有種で世界最大級のガの一種である「アヤミハビル(ヨナグニサン)」の大きさや、干潟にすむ謎の動物ユムシの全体の姿、共生しているカニと貝など、不思議な生物の生態について驚きの声が。
中には、ポスターに載っている活動について、「この時ボランティアで手伝っていました!」とお声をかけてくれた来館者の方もおられ、さまざまな場所で、たくさんの方に支えられた取り組みになりつつあることが実感される機会となりました。
八重山の島々をつなげてゆこう
発表する側にとっても、こうした人々とふれあい、言葉を交わす機会は貴重です。
「八重山の島々がつながっていくことはとても良いこと」
「つながりをもっと広げるきっかけにしたい」
「是非、この取り組みを継続していきたい」
と、発表者の皆さんも気持ちを新たにされていたようです。
WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」では、この「八重山の自然と暮らしの合同写真・ポスター展」を一つのきっかけとして、八重山のさまざまな団体、グループ、個人の活動を、今後さらにつなげ、協働の場を広げる取り組を続けてゆきます。
これまでの開催概要
時期 | 場所 |
---|---|
2012/12~2013/2 | 与那国巡回展@アヤミハビル館 |
2013/7 | 黒島巡回展@黒島ウミガメ研究所 |
2013/9 | 竹富巡回展@ゆがふ館 |
2013/10 | 西表(上原)巡回展@西表島エコツーリズムセンター |
2013/12 | 西表(古見)巡回展@環境省西表野生生物保護センター |
2012/3~現在 | しらほサンゴ村(常設) |
展示パネルより
展示されているパネルの一部をご紹介します。(クリックすると拡大します)