野生生物の保全

WWFジャパンは50周年
© Alain Compost / WW

地球上の森、海、川や湖といったさまざまな自然。

そこには、それぞれの環境に適応し、
進化してきた多様な野生生物が息づいています。

しかし今、世界では3万7,000種にのぼる野生生物が、
深刻な絶滅の危機に瀕しています。

その危機はいずれも、開発や乱獲、気候変動といった、
人間活動がもたらす問題によって生じています。

Forests and 
Animals

野生生物の危機の原因は?

野生生物の危機は、乱獲などの直接的な原因と、
生息環境の破壊による間接的な原因によって引き起こされています。
たとえば、次のような原因があります。

  • 農地や放牧地拡大のための自然の開発
  • 漁業資源や森林資源、野生生物の過剰利用
  • 水資源の乱用による環境の悪化
  • 人間活動による環境汚染
  • 野生生物の感染症の拡大
  • 侵略的な外来生物による影響
  • 気候変動による生息環境の変化など
WWFジャパンは50周年
© Rob Webster / WWF

自然環境が失われる時、たとえ目につかなくても、
そこに生きる野生生物は必ず失われます。

自然環境の保全と、野生生物の保全は、
一体の取り組みとして行なってゆかねばなりません。

食料やペットとしての利用も、回復を考慮せずに行なえば、
その生きものは絶滅してしまいます。

持続可能な水準での利用や、
希少な生物は利用しない保全のルールが必要です。

こんな野生生物が
今、絶滅の危機に!

野生生物を守ることは、豊かな自然を守ること

野生生物は、地球上に広がる「生物多様性」を織りなす縦横の糸です。

その絶滅は、自然の豊かさの喪失であり、
環境自体にほころびが生じて、
危機に陥ることを示す、重大な警告です。

特に、20世紀の後半からは、
急激な経済活動と開発行為の拡大によって、
世界の各地で野生生物の生息環境が失われ、
その危機は今も続いています。

野生生物が姿を消せば、豊かな自然は失われます。

しかし、多様な野生生物を守ることができれば、
それは人が生きる上でも欠かせない、
自然の豊かさを守ることにつながります。

人間の暮らしが、
どのように地球の自然に影響を及ぼしているかを意識しながら、
野生生物と共存できる未来を築くことが、
これからの大きな目標です。

野生生物を守る!WWFジャパンの取り組み

WWFジャパンは50周年
© Thomas Cristofoletti/ Ruomfor WWF

WWFジャパンでは、森林や海洋といった、
野生生物の生息環境の保全活動に加え、
特に直接的な危機の原因となっている、
密猟や密輸などの問題に取り組んでいます。

  • 世界の珍しい野生動物をペットにする「エキゾチックペット」の問題を明らかにし、その取引や需要を抑える活動
  • アジア地域で違法な野生生物取引を無くす国際協力の取り組み
  • 日本国内での違法な野生生物取引の対策プロジェクト
  • 日本固有の野生生物が多く生息する、南西諸島の生息環境の保全
  • ユキヒョウやアフリカゾウといった、温暖化や象牙を通じて日本と関係のある絶滅危惧種を保全する活動

とりわけ野生生物の違法な取引や過剰利用は、
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような
動物由来感染症のリスクにも関係する問題。

これからは医療など他分野の専門家の方々とも
協力した取り組みが求められています。

世界の野生生物を守る、WWFのさまざまな活動を、
ぜひご支援ください。

その他の活動テーマと野生生物

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環境保全の輪を
より大きく広げていくために

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© Frederico Viana / WWF

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公的資金に頼らず、 多くの皆さまからの
ご寄付や募金、会費等のご支援によって支えられてきました。

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環境保全の輪をより大きく広げていくために。

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