WWFジャパン

2024年5月、セイコーエプソン株式会社の小川社長に、WWFとのパートナーシップにおいて支援プロジェクトとなっている「森林破壊の最前線」の一つ、インドネシアのスマトラ島、ブキティガプル地域を訪問いただきました。「森林破壊の最前線」とは、森林が急速に失われ、かつ残された森林も消失の危機ある場所を意味します。

WWFジャパン:インドネシア スマトラ島の熱帯林の減少
https://www.wwf.or.jp/activities/basicinfo/42.html

「島」とはいっても、スマトラ島は日本の1.25倍ほどにもなる世界で6番目に大きな島。かつては全体が豊かな自然の熱帯林が覆われていましたが、今ではその半分以上が消失してしまっています。特に島中東部の平地では、紙パルプの原料生産を目的とした大規模な植林地開発やパーム油を生産するための農地拡大などにより、今も森が失われ続けています。

WWFジャパン:「森林破壊の最前線」最新報告書を発表
https://www.wwf.or.jp/activities/activity/4547.html

「人と自然が共存できる、持続可能な社会の構築」を目指すWWFはこの地で、
などの活動に取り組んでいます

© WWF Japan

野生動物を調べるためのカメラトラップや移動する音を記録するために設置されている機器について説明を受ける小川社長。スマトラにはスマトラトラ、スマトラオランウータン、スマトラゾウなど絶滅に瀕する野生生物が生きる、極めて貴重な森が残ります。野生生物の調査によって得られた情報は、今後の保全計画やモニタリング指標として活用されます。

© WWF Japan

自然回復とアグロフォレストリー型の農業を実践するための育苗を視察。染料の原料や香木としての収入が見込める樹木やドリアン、カカオ、コーヒー、マンゴー、ジャックフルーツ、地域で伝統的に食べられている豆の木など多様な樹木の苗が育てられて、地域住民の手によって植えられます。