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牛肉やパーム油、紙は全てハンバーガーを作るために必要な材料ですが、実は森を壊す原因として多くの報告で指摘されています。もしかして皆さんの大好きなハンバーガーは森林を破壊しているかもしれません。そこでWWFは大手バーガーチェーンが使っている牛肉、パーム油、紙を森にやさしいものに変えてもらいたいと考え、「アースバーガープロジェクト」を立ち上げました。皆さんからのメッセージを大手バーガーチェーンに届けることで、森にやさしい原材料に変えてもらうことを目指しています。
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A.
ハンバーガーは日本で1日450万個*も食べられているほどメジャーな食べ物です。その一方で、たとえばオーストラリアでは牛肉用の牧場開拓のために1年で東京都の1.5倍の面積の森が切り開かれており、こうして生産された一部の牛肉は日本のハンバーガーにも使われています。こうしたことから、身近な食べ物を通して森林破壊のことを考えたい、また日本の消費が森にやさしくなるきっかけとするために、ハンバーガーを選びました。
*一般社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会調べ(2017年実績) -
A.
日本に流通する小麦は国産の他、政府が輸入量や価格を管理する国家貿易制度の下、主にアメリカ、カナダ、オーストラリアから輸入されています。また、鶏肉は国産の他、主にブラジルとタイから輸入されています。日本を含むこれらの国々で、現在2つの産品の生産が直接的な森林破壊に大きく寄与しているとは認められなかったため、本プロジェクトでは対象から外しています。
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A.
実は揚げ油にはパーム油が使われることがよくあります。パーム油で揚げるとサクサクした食感になることや酸化しにくい、という特性があるからです。本プロジェクトはハンバーガーに焦点を置いているため、今回フライドポテトやフライドチキンなどサイドメニューの材料は対象外としましたが、揚げ油についてもご意見があればぜひメッセージに入れてください。
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A.
アースバーガーは森にやさしいハンバーガーです。包装紙に使われる紙は、ハンバーガーの包み紙として日本で初めて、きちんと管理された森で生産されたFSC認証マークを付けた紙を使用しています(2018年11月現在)。バンズに使われるパーム油(ショートニング)は同じく森のことを考えて生産されたRSPO認証油、またはバターを使用しています。牛肉は、牧場開拓において直接的な森林破壊を引き起こしていない産地のものか、トレーサビリティが確保され、森林を破壊して牧場が作られていないことが確認できたものを使用しています。
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A.
アースバーガー1個あたり100円がWWFジャパンへの支援になります。いただいたご支援はWWFの進める森林保護活動に充てさせていただきます。詳しくは[DONATION]をご覧ください。
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A.
国連食糧農業機関(FAO)のレポート*によると、世界全体で毎年660万ヘクタール(日本の約1/6)の森が失われていると言われています。特に減少が深刻なのはアマゾン、インドネシア、アフリカなど熱帯地域で、原因は燃料利用、火災だけではなく、違法伐採やプランテーション開発が大きな問題となっています。
*FAO “Global Forest Resources Assessment 2015”
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A.
パーム油は植物油の一種で、西アフリカ原産であるアブラヤシの果肉から採れる油です。大豆油を抜き、現在世界で最も多く生産されています。
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A.
マーガリン、インスタント麺、チョコレート、ポテトチップス、パンといった食品から、石鹸、洗剤、化粧品などの日用品にまで幅広く使われています。そのためスーパーに並ぶ商品の半分にはパーム油が含まれていると言われています。日本の法律では、加工食品等の原材料表示は「植物油脂」とすればいいため、あまり知られていませんが、日本で使われる植物油のうち、菜種油に次いで2番目に多く使われ、国民1人当たり年に4~5リットル消費しています。
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A.
パーム油を主に生産しているのは、インドネシアとマレーシアです。この2ヵ国にはかつて豊かな熱帯林が広がっていましたが、パーム油や紙を生産するためのプランテーション開発により、広大な森が失われました。インドネシアのスマトラ島は30年で半分以上の森がなくなってしまい、その面積は1400万ヘクタール(日本の国土面積の1/3以上)にもなります。そして今も森は減り続けているのです。
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A.
パーム油はとても便利な油であり、私たちの生活には無くてはならない物となっています。だからこそ、WWFはパーム油を使わない、のではなくこれからも利用するためにパーム油の生産のあり方を変えていきたいと考えています。そこでWWFでは、森にやさしいパーム油である証として、RSPO認証油の利用を推奨しています。
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A.
日本の紙生産量と使用量は、ともに世界第3位。国民一人当たりの紙利用量を見ても、世界平均の4倍です。しかも、日本が生産している紙は原料となるチップの70%ほどを、海外の森に頼って作られています。本キャンペーンでは、ハンバーガーの包装紙やトレイに敷く紙を対象としています。
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A.
特にインドネシアにおいて、紙の原料を生産するためのプランテーション開発により、熱帯林が伐採され大規模に開発され続けてきました。インドネシアのスマトラ島は30年で半分以上の森がなくなってしまい、その面積は1400万ヘクタール(日本の国土面積の1/3以上)にもなります。
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A.
紙に限らず、大切な資源をリサイクルして繰り返し使うことはとても大切なことです。しかし、再生紙ももとをたどれば原料は木材であるうえ、紙は何度もリサイクルを繰り返すと繊維がもろくなり強度が低くなるため、リサイクルできる回数には限りがあります。また、紙製品に求める質や用途によっては、再生紙よりもバージンパルプを使用する方が適している物もあります。特に食品に接する紙(食品の包装紙、キッチンペーパー、コーヒーフィルター、コップ、皿など)は、ほとんどがバージンパルプです。
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A.
パーム油はとても便利な油であり、私たちの生活には無くてはならない物となっています。だからこそ、WWFはパーム油を使わないのではなく、これからも利用するためにパーム油の生産のあり方を変えていきたいと考えています。そこでWWFでは、森にやさしいパーム油である証として、RSPO認証油の利用を推奨しています。
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A.
肉牛を育てるには、牧草で育てる方法と穀物を中心とした飼料で育てる方法の2種類があります。牧草で育てるには広大な牧場が必要となり、オーストラリアやブラジルなどでは牧場開拓のために森が切り開かれています。飼料(エサ)の問題については、下の項目[飼料は問題ないの?]をご覧ください。
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A.
オーストラリア東部には豊かな森林が残っており、そこにはオーストラリア大陸にしかいないコアラなどの固有種が生息しています。しかし、現在、牧場開拓のためにこうした森林が切り開かれています。日本はオーストラリアから大量に牛肉を輸入しており、その中には森林破壊を引き起こしているものとそうでないものが混在していますが、輸入される際に必ずしもトレーサビリティが確保されていないため、森林を切り開いて生産された牛肉とそうでないものを区別することが難しくなっています。
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アメリカ産牛肉は牧場開拓における直接的な森林破壊は引き起こしていませんが、飼育や加工の過程における水質汚染や温室効果ガス排出の問題、さらに狂牛病をはじめとする食の安全・安心の問題が存在しています。しかし、本プロジェクトでは直接的な森林破壊への寄与を評価基準としているため、これらの問題については評価の対象としていません。
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A.
日本で肉牛を肥育するために使用するトモロコシや大豆の一部は南米で大規模に生産されており、その農場開拓の過程で森林破壊を引き起こしている可能性があります。WWFでは、肉牛生産の過程で生じるこうした様々な問題を解決するために、生産者や加工業者、外食産業と協力して2012年に「持続可能な牛肉のための世界円卓会議」を設立しました。しかし、持続可能な牛肉の生産方法はまだ策定途上であり、森林破壊に寄与しない飼料の生産・調達方法は完全に確立されていません。こうしたことから、本プロジェクトでは生態系へのインパクトが大きく、早期に解決可能な、牧場開拓における直接的な森林破壊の有無を評価基準としていますが、今後飼料の生産過程における森林破壊もゼロにしていかなければいけません。
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A.
2018年6月現在、100店舗以上展開しているバーガーチェーンを評価対象としています。大手バーガーチェーンは使用する原材料の量が多く、森林破壊に及ぼす影響も大きいため、問題解決に果たせる役割が大きいとWWFでは考えています。こうしたことから6社を対象とし、森にやさしい原材料の調達を主導することを期待しています。
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A.
評価は、牛肉・パーム油・紙のそれぞれの産品ごとに、「調達方針の有無」、「調達の履行状況」、「情報公開」の3つのカテゴリーに分けて行いました。各カテゴリーにおける詳細な評価基準はこちら[評価方法]をご覧ください。
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A.
6社の報告書や公式ホームページの閲覧、訪問による聞取り、郵送での確認といった様々な方法で、WWFの評価が間違いないかを確認しました。
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A.
WWFジャパンでは、森林破壊がこれ以上進まないようにするため、企業の調達と消費を変える必要があると考えています。そのための1つの方法として、大手バーガーチェーンが森林に配慮して生産された牛肉(KFCを除く)、パーム油および紙を使用することを望んでいます。取り組みが進んでいるバーガーチェーンにはさらなるステップアップの取り組みを、まだこれからのバーガーチェーンにはこれを機会に取り組んでいただきたく、その要望への賛同をお願いしています。
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大手バーガーチェーンに限らず、何かを販売している企業にとって、消費者の希望はとても大きな影響力を持っています。そのため、WWFが変わって欲しいとお願いするだけではなく、消費者である皆さんからの声を一緒に届けたいと考えています。地球に森を残し続けるために一緒に声をあげてみませんか。
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賛同いただいた内容は、賛同メッセージとして一度WWFが全て回収いたします。その後、バーガーチェーンごとにメッセージをまとめ、WWFからバーガーチェーン各社に直接お渡しする予定です。
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A.
はい。賛同いただく際にご記入いただいたメールアドレスに対して、各社の対応状況、進捗をアップデートさせていただきます。あなたの声に各企業がどう対応したか、ぜひ継続的にウォッチください。
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A.
1961年にスイスで設立され、現在は100か国以上で活動している世界最大の地球環境保全NGO団体です。詳しくはWWFジャパンの公式HPをご覧ください。
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A.
「世界の生物多様性を守る」「環境汚染と浪費的な消費を削減する」「再生可能な資源の持続的な利用を促進する」という3つの柱を軸に、環境保全に取り組んでいます。
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A.
以下のあて先までご連絡ください。担当者が対応させていただきます。
forest@wwf.or.jp