オランダより 温暖化防止のトップ企業の会合


皆さん、こんにちは。温暖化問題担当の池原です。オランダのロッテルダムに来ています。

WWFでは、世界の企業とパートナーシップを組み、温暖化対策を推進する「クライメート・セイバーズ」というプログラムを展開しています。

現在、佐川急便、ソニー、コカ・コーラやIBMなど、さまざまな業種・業界から合計29社が参加しています。

その年次会合を、今年はロッテルダムで開催しました。会合は3日間。
WWFから国連気候変動会議の最新動向などを紹介するとともに、WBCSDやカーボン・ディスクロージャー・プロジェクトといった外部の団体の参加も得て、バリューチェーンにかかわるデータの取得や報告方法の基準などについてのワークショップを実施。参加企業にとって有意義な情報収集の場となりました。

また、各企業の温暖化対策の取組み状況や課題について、情報を共有するセッションも行ないました。社内で取組みを進める際の難しさや、それをどう克服したかなど、他では聞けないこの生の情報は、毎年好評を得ています。

質疑応答にも思いのほか熱が入り、「もう時間ですから」と止めないと議論が終わらないほど。どの参加者からも、温暖化対策の推進と事業の発展をうまく両立させたい、という強い熱意が伝わってきました。

ある食品メーカーの環境担当役員の方が、「not only for consumers’ health, but for the health of the planet.」と仰っていたのですが、この考え方はまさにクライメート・セイバーズの姿勢を象徴していると感じました。
つまり、「顧客の健康だけでなく、地球の健康も維持しながら」事業を営んでいかなくてはならない、ということです。

私も、温暖化対策の推進リーダー企業の方々と、色々な話をすることができました。国内での今後の取り組みに活かしていきたいと考えています。

帰国の便まで少しだけ時間があるので、風車を見てから帰りたいと思います。

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ロッテルダムでの会議。今回、各社からは、担当からCEOまで約70名のご参加を得ました。

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会合と関係ないのですが、途中のシャルルドゴール空港で見かけたWWFの募金箱(?)。海外に行くと、たまにこうした珍しいモノにも遭遇します。

 

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気候エネルギー・海洋水産室 気候変動・エネルギーグループ
池原 庸介

修士(応用化学、環境マネジメント)
自動車メーカーで環境関連業務に従事した後、英エディンバラ大学大学院で気候変動の研究に従事。2008年にWWF入局。Science Based Targets(SBT)や企業の温暖化対策ランキングプロジェクトなどを通じ、企業の気候変動戦略・目標の策定を支援。公害防止管理者(大気一種)。グリーン電力証書制度 諮問委員。法政大学人間環境学部 非常勤講師

1990年代に環境問題と出会って以来、仕事や研究で環境に携わってきました。気候変動は、人間の暮らしにも生物多様性にも様々な影響を及ぼす世界共通の問題です。企業と協働しながら、脱炭素社会の実現に取り組んでいきたいと考えています。

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WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。

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