オランダより 温暖化防止のトップ企業の会合
2012/05/14
皆さん、こんにちは。温暖化問題担当の池原です。オランダのロッテルダムに来ています。
WWFでは、世界の企業とパートナーシップを組み、温暖化対策を推進する「クライメート・セイバーズ」というプログラムを展開しています。
現在、佐川急便、ソニー、コカ・コーラやIBMなど、さまざまな業種・業界から合計29社が参加しています。
その年次会合を、今年はロッテルダムで開催しました。会合は3日間。
WWFから国連気候変動会議の最新動向などを紹介するとともに、WBCSDやカーボン・ディスクロージャー・プロジェクトといった外部の団体の参加も得て、バリューチェーンにかかわるデータの取得や報告方法の基準などについてのワークショップを実施。参加企業にとって有意義な情報収集の場となりました。
また、各企業の温暖化対策の取組み状況や課題について、情報を共有するセッションも行ないました。社内で取組みを進める際の難しさや、それをどう克服したかなど、他では聞けないこの生の情報は、毎年好評を得ています。
質疑応答にも思いのほか熱が入り、「もう時間ですから」と止めないと議論が終わらないほど。どの参加者からも、温暖化対策の推進と事業の発展をうまく両立させたい、という強い熱意が伝わってきました。
ある食品メーカーの環境担当役員の方が、「not only for consumers’ health, but for the health of the planet.」と仰っていたのですが、この考え方はまさにクライメート・セイバーズの姿勢を象徴していると感じました。
つまり、「顧客の健康だけでなく、地球の健康も維持しながら」事業を営んでいかなくてはならない、ということです。
私も、温暖化対策の推進リーダー企業の方々と、色々な話をすることができました。国内での今後の取り組みに活かしていきたいと考えています。
帰国の便まで少しだけ時間があるので、風車を見てから帰りたいと思います。