海洋水産プロジェクトへの支援
日本は世界でも有数の水産物消費国で、その半分は海外からの輸入に頼っています。WWFジャパンは、国内だけではなく、日本が輸入・消費する水産物の生産国においても、WWF現地オフィスと協働で、その改善と海洋環境の保全に取り組んでいます。
パナソニックグループのパナソニック オートモーティブシステムズ株式会社のご寄付から発展した「海の豊かさを守るパートナーシップ」では、持続可能な水産物の生産支援に加えて、社員食堂へのサステナブル・シーフードの導入支援が目標に掲げられました。
2018年3月に、パナソニック株式会社(大阪、現パナソニック ホールディングス株式会社)本社において、社員食堂としては日本初となる、MSC・ASC認証水産物による持続可能な水産物の継続的なメニュー提供が開始されました。同年11月にはオートモーティブ社(横浜、現パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社)に導入されるなど、現在も拡大を続けています。2019年3月の東京汐留ビルでの導入にあたっては、衛生面から取り扱いが困難とされてきたカキの提供が開始され、WWFの南三陸のプロジェクト支援に加え、消費を通じた持続可能な生産の支援へと広がりました。
さらにこの取り組みは、異業種他社や大学にまで波及し、サステナブル・シーフードの普及に大きく貢献しています。
支援者 | パナソニック株式会社 |
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期間 | 2014年2月~ |
支援総額 | 5,500万円(2022年3月時点の累計) |
プロジェクト概要
東日本大震災をきかっけとして、戸倉のカキ生産者は、環境に配慮した持続可能な養殖業への変革を決意し、地域内外の関係者・企業等からの多くの支援を得て、2016年、日本初のASC認証取得に至りました。
被災地から初のASC認証が誕生したことは、大きな話題となり、ASC認証が目指す「責任ある養殖」の意義や価値を広く伝えることに貢献しました。
この戸倉の変革は、海洋汚染の防止だけではなく、生産性の向上や働き方改革にもつながり、環境・社会・経済的な価値が生まれ、さらに対外的に評価されたことで、生産者の意識も向上し、漁協や地域が主体となった認証の維持体制も構築されました。 現在、ASC認証は養殖場、取扱い事業者ともに拡大傾向にあり、購入・飲食できる店舗のますますの拡大が求められています。
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