WWFジャパン

コーヒー農家の女性グループ「スリカンディ」
インドネシア・スマトラ島の南端に位置するブキ・バリサン・セラタン国立公園は、絶滅の恐れが高いスマトラサイ、スマトラトラ、スマトラゾウが共存する数少ない地域です。違法に森を切り開いて行われる農園経営は、長い間、森林減少につながる深刻な問題とされていました。そこで実施されたのが、周辺の村の人々を対象にしたフィールド・ファーマーズ・スクールの取り組み。違法な農園経営を食い止め、合法な土地での農作物の生産性向上や有機農業を促進し、生産された農作物に付加価値をつけて販売できるよう、技術指導を実施しました。支援後も、地域の中で協力し合い、自主的な取り組みを進めているグループもいます。写真の女性は、ンガリップ村のコーヒー農家の女性グループ「スリカンディ」のメンバーです。開始当初16人だったメンバーは現在210人までその人数を増やし、環境に配慮した方法で生産された粉コーヒーの商品化に成功しています。