よこはま動物園ズーラシア
2019年11月17日(日)
ホッキョクグマ
学名: Ursus maritimus
目 / 科: 食肉目 / クマ科
IUCNレッドリスト:
絶滅危機種 > 危急種(VU)
絶滅危機種についてはこちら
地上最大の肉食動物であるホッキョクグマ。
極寒の北極圏という過酷な環境に適応してきました。
《 動物園では・・・ 》
馬肉、鶏肉などの肉類、アジ、サバといった魚類のほかに、野菜類やリンゴなどを食べています。
《 野生では・・・ 》
北極海とその周辺に生息し、1年の半分以上を海氷上で過ごします。主食は氷上で獲るアザラシで、年間約40頭近く食べていると言われます。海氷が消える季節は、沿岸の陸地でほぼ絶食状態で過ごす彼らが絶滅の危機に瀕している理由は…
気候変動(地球温暖化)
地球温暖化により、海氷が全体的に減少すると同時に、夏の期間が長くなっています。夏の期間が長くなると、長い期間絶食をしなくてはならないので、より多くの体脂肪を蓄える必要が出てきます。しかし海氷が減ると、狩りをする場所が減り十分にアザラシを食べることができなくなり、必要な体脂肪を蓄えることができません。
また、母グマが十分な栄養を蓄えられないと、お乳の脂肪分が足りず、子グマがうまく育たずに死んでしまうこともあります。雪を掘って作った巣穴が、冬の気温が高いせいで崩れると、子グマがこごえて命をおとすことにもつながります。