今年の恵方「北北西」にはホッキョクグマ!
2017/01/30
記者発表資料 2017年1月30日
史上最も暑かった2016年を経たホッキョクグマと地球の暖かな危機
1)日本から見て、今年の恵方である北北西にはホッキョクグマがいる
(地球上のたいていの場所からこの方角にはホッキョクグマがいる)
2)温暖化が進行し、絶滅が心配される動物のひとつ
3)今年の恵方巻に、ホッキョクグマ保護の願いもプラスしてはいかがでしょうか
4)温暖化を食い止めるためのWWFジャパンの寄付キャンペーン
公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(東京都港区 会長:德川恒孝 以下、WWFジャパン)は、2月3日の節分の日に、恵方巻を食べるときに、今年の恵方である「北北西」にいるホッキョクグマに思いをはせることを呼びかけます。
北極圏を中心に分布するホッキョクグマは、日本から見て北北西にあたるロシア北部の北極海域にも生息しています。
氷の上で、食べ物となるアザラシをつかまえ、子育てをするホッキョクグマの生活の場は、氷の上です。温暖化が進み、氷が溶けていくと生存が脅かされます。
米海洋大気局(NOAA)は1月18日、2016年の世界の平均気温は約14.8℃で、過去最高であったと発表しました。北極の海氷面積の年平均についても記録が残る1979年以降では最小になったと報告されています。海氷の上で生活をしているホッキョクグマの未来がますます危ぶまれます。
WWFインターナショナルの気候・エネルギープラクティス・リーダーであるマヌエル・プルガル・ビダル(元ペルー環境大臣)は「2016年は史上最も暑い年だった。温暖化に対処する世界的機運は高まっているものの、そのペースをもっと上げられないのかと、自然が人間に問いかけ続けているようだ」とコメントしています。
ホッキョクグマは、1960年代までは狩猟によって数を減らし、危機に直面していましたが、今は温暖化が最大の脅威となっています。IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストには、2006年から、絶滅危惧種として掲載され、推定頭数は2万6千頭となっています。
温暖化を防ぐために、日々、省エネに努めているみなさんも多いと思いますが、日本における温暖化防止政策を前進させようとするWWFジャパンの寄付キャンペーンにご支援いただくのも、温暖化を食い止める方法のひとつです。
★温暖化の防止を願う寄付キャンペーン「暖かな危機。」にぜひご協力下さい★
現在、「暖かな危機。~溶けているのは、命でした~」へ5,000円以上のご支援をいただいた方には、オリジナルトートバッグを差し上げています(5月末まで)。
- ※2月27日は、温暖化に脅かされるホッキョクグマへの意識を高める「世界ホッキョクグマの日」(International Polar Bear Day)です。
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