WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」の一般向け公開の終了について
2021/06/29
沖縄県の石垣島・白保沿岸の海域は、北半球最大規模のアオサンゴ群集をはじめとする、世界的にも貴重なサンゴ礁生態系が残る場所です。
WWFは2000年に白保にサンゴ礁保護研究センター、通称「しらほサンゴ村」を設立し、このサンゴ礁をはじめとする南西諸島の自然保護活動の拠点としてきました。
また、WWFでは「しらほサンゴ村」を、自然環境の重要性を伝える場として活用。
どなたでも訪れて頂ける施設として公開し、WWFの活動や、南西諸島で活動するさまざまな自然保護団体の活動、さらに白保のひとびとの暮らしと海の繋がりに関する展示などを実施してきました。
そうした中、WWFは、白保での自然保護をより一歩、前進させるために、地域が中心となった活動の推進と、WWFの取り組みの移譲を行なってきました。
そして、2021年3月末に地域の自治組織である白保公民館に「しらほサンゴ村」の設備を譲渡することを決定。
地域の主導による、白保のサンゴ礁や豊かな文化の保全に、同施設をご活用いただくことにいたしました。
この譲渡を受けて、WWFとしての「しらほサンゴ村」の一般向けの施設公開は、2021年6月30日を以て終了いたします。
新型コロナウィルス感染症の影響により、2020年2月以降は不定期での公開が続く中でこの日を迎える事を、WWFスタッフ一同非常に残念に、またご来館をご予定いただいた皆さまに対し、大変申し訳なく思っております。
日本各地からこれまでお越しいただいた多くの皆さま、資料や展示物の作成にご協力をいただいた皆さまに、この場をお借りして改めて感謝申し上げますと共に、これからの「しらほサンゴ村」における、地元の方々の取り組みを、引き続きぜひ温かく見守り、ご支援をいただければ幸いです。
なお、「しらほサンゴ村」では、2021年6月30日の一般公開終了後に、これまでの「しらほサンゴ村」での活動を振り返る企画写真展を計画しております。
実施時期については、新型コロナウィルス感染症の拡大状況を踏まえての判断となるため、現時点では未定ですが、決まり次第WWFのホームページ等で告知をいたします。
また、毎週日曜日に開かれております地元のNPO法人夏花と白保日曜市運営組合による「白保日曜市」は、「しらほサンゴ村」にてこれからも開催されます。
現在は、新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受け、「白保日曜市」も不定期開催となっておりますが、白保の自然と暮らしの繋がりを体感していただくイベントとして継続される予定ですので、開催の際はぜひお立ち寄り頂ければ幸いです。
※白保日曜市の開催状況については、NPO法人夏花までお問い合わせください(メールアドレス:info@natsupana.com、電話番号:080-8553-8848)。