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【アーカイブ動画あり】企業が知っておきたい「気候変動に関する国連会議COP28」報告 ~2024年に向けて役立つCOP28からの示唆~
イベント|無料|地球温暖化を防ぐ
開催は終了いたしました
2024年01月16日(火) 14:00
~ 15:30
Zoomウェビナー
https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_DNfPvGZ_Qp-quYnmGWOuog
気候変動に関する国連会議COP28が、アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで、2023年11月30日から12月13日まで開催されました。
今回のCOP28では、初日に損失と損害基金の運用が合意され、議長国UAE含め各国が次々と資金拠出を表明するなど、極めて異例な幸先のよい幕開けとなりました。しかし、順調な出だしとは裏腹に、初開催で注目を集めたグローバルストックテイク(GST:世界全体での気候変動対策の進捗確認)は、最後まで交渉が難航しました。会期延長の末、採択された文書には、エネルギーシステムにおいて化石燃料から転換(Transitioning away)していくことなどが明記されました。欧州や島しょ国が強く求めていた化石燃料の「段階的廃止(フェーズアウト)」という文言は入りませんでしたが、化石燃料からの転換がCOPの成果文書として明記されたことは長年に渡る気候変動交渉において初めてのことであり、歴史的な転換点であるといっても過言ではありません。その一方で、文書には削減策として非効率的な技術や効果に疑問が残る技術が含まれている点もあり、この成果を各国がどのように次期NDC(2035年の削減目標)に落とし込んでいくかが、今後の焦点となりそうです。
交渉外をみても、今回のCOP28も様々な動きがみられました。議長国UEAの主導によるものだけでも保健、農業・食料システム、都市や地域といった12の分野で宣言・宣誓がまとめられ、多くの国や企業が賛同をしました。一方で、その中身の有効性や実現性が疑問視されるものもあり、中にはグリーンウォッシュではないかと批判されるものも出てきています。また、企業などのネットゼロ宣言の信頼性を高めるためのルール作りに関する議論や、企業による脱化石燃料のキャンペーンの展開、日本の気候変動イニシアティブによる提言発表など、非国家アクターも引き続き活発な活動を見せていました。
2024年は、日本においてもエネルギー基本計画の改定が予定され、また次期NDCの議論も開始されるべき年です。COP28の歴史的成果は、2030年、2035年までの日本国内の政策の議論のベースとなり得る内容であり、これをしっかりと理解しておくことは日本企業にとっても非常に重要です。本セミナーでは、COP28の議論の経緯と結果、そして日本への示唆について、現地に赴いたWWFジャパンの小西雅子、山岸尚之、田中健が解説します。報道関係者も企業の方も、どうぞ奮ってご参加ください。
プログラム
13:55 Zoom Open
14:00~14:05
進行説明 WWFジャパン気候・エネルギーグループ 羽賀秋彦
14:05~14:25
解説 COP28の成果①(GST、エネルギー、6条など)
WWFジャパン専門ディレクター(環境・エネルギー) 小西雅子
資料
14:25~14:45
解説 COP28の成果②(損失と損害、適応、資金など)
WWFジャパン第一自然保護室室長 山岸尚之
資料
14:45~15:00
解説 COP28非国家アクターの動き
WWFジャパン気候・エネルギーグループ 田中健
資料
15:00~15:30 質疑応答 COP28についてQ&A
15:30 終了
プロフィール
小西 雅子
WWFジャパン 専門ディレクター(環境・エネルギー)
昭和女子大学特命教授(2017年~)、京都大学大学院特任教授(2022年~)兼務。
中部日本放送アナウンサーなどを経て、2005年に国際NGOのWWFジャパンへ。専門は国連における気候変動国際交渉及び環境・エネルギー政策。2002年国際気象フェスティバル「気象キャスターグランプリ」受賞。環境省中央環境審議会委員。環境省カーボンプライシングの活用に関する小委員会委員。近著『気候変動政策をメディア議題に―国際NGOによる広報の戦略』(ミネルヴァ書房2022)、『地球温暖化を解決したい―エネルギーをどう選ぶ?』(岩波ジュニアスタートブックス2021)など。博士(公共政策学・法政大)。米ハーバード大修士課程修了。気象予報士。
山岸 尚之
自然保護室長(気候エネルギー・海洋水産・生物多様性・金融)
立命館大学国際関係学部に入学した1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が京都で開催されたことがきっかけで気候変動問題をめぐる国際政治に関心を持つようになる。2001年3月に同大学を卒業後、9月より米ボストン大学大学院にて、国際関係論・環境政策の修士プログラムに入学。2003年5月に同修士号を取得。卒業後、WWFジャパンの気候変動担当オフィサーとして、政策提言・キャンペーン活動に携わるほか、国連気候変動会議に毎年参加し、国際的な提言活動を担当。2020年より自然保護室長。
田中 健
WWFジャパン 気候・エネルギーグループ 非国家アクタープロジェクト担当
福岡県庁、経済産業省で廃棄物管理やリサイクルなどの環境保全行政に従事、日本のリサイクル企業の海外ビジネス展開を支援。その後、日本科学未来館にて科学コミュニケーターとして、国内外の科学館、企業、研究機関などと連携し、科学技術や研究者と一般市民をつなぐ様々なプロジェクトを担当。2018年8月から現職。気候変動イニシアティブ(Japan Climate Initiative: JCI)等、企業や自治体など非国家アクターの気候変動対策の強化に取り組む。九州大学理学府分子科学専攻にて修士課程(理学)修了。
羽賀 秋彦 WWFジャパン 気候・エネルギーグループ
環境省、在ベトナム日本国大使館(環境担当)勤務の後、2023年1月にWWFジャパンに入局。気候変動・エネルギーに関する企業連携やSBTi関係などを担当。上智大学法学部地球環境法学科卒(法学士)、英国ケント大学ダリル保全生態学研究所にて修士号取得(MSc in Conservation Ecology)。
イベント詳細
日時 | 2024年01月16日(火) 14:00 ~ 15:30 |
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場所 | Zoomウェビナー https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_DNfPvGZ_Qp-quYnmGWOuog |
主催 | WWFジャパン |