スマトラ・プロジェクトへの支援
東南アジアの熱帯の島、インドネシアのスマトラ島における森林保全プロジェクトへの支援です。フィールドは、島の南部に位置するブキ・バリサン・セラタン(BBS)国立公園の森林保全と、スマトラ島中部に位置するリアウ州テッソ・ニロ周辺です。この島は、世界的に貴重な生物多様性が今も残る場所であり、スマトラゾウ、スマトラトラ、スマトラサイなど、世界的に絶滅が心配される野生生物の生息地でもあります。
支援者 | 個人サポーターの皆様、複数の企業様からのご支援を併せて活用しています |
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期間 | 2011年7月~ |
支援総額 | 保全活動への資金支援/調査活動への機材支給/活動広報への機会提供 など |
プロジェクト概要
インドネシア・スマトラ島の南端に位置するブキ・バリサン・セラタン国立公園と、中部のリアウ州テッソ・ニロの森を守る活動を中心に展開しています。
ブキ・バリサン・セラタン国立公園は、スマトラサイ、スマトラゾウなど絶滅の危機に瀕している種の貴重な生息地となっており、世界に生息するスマトラサイの総個体数(300頭以下)の約半分がこの地域に生息していると推定されています。
しかし、この国立公園内では米、コーヒー等が違法に栽培され、森林や野生動植物が失われる危機が去っていません。
WWFインドネシアは、現地の国立公園管理局や地域住民と協力し、この森を守るために国立公園内の不法占拠を減らすための普及啓発、ゾウ使いによるパトロール、森林回復のための植林、環境に配慮した農業の技術支援、エコツアーの検討と実施などの活動を行ない、WWFジャパンもこれを支援しています。
また、リアウ州テッソ・ニロの森は218種の維管束植物の生育が認められた(アマゾンでの2倍超)世界的に最も多様な熱帯林が分布しています。現在、スマトラ島に2000頭ほどが生息していると推測されているスマトラゾウのうち、350頭がリアウ州に生息。さらにテッソ・ニロ地域に60~80頭が生息していると考えられ、最大の生息地の一つになっています。
島全体に400~500頭しか生息していないスマトラトラについても、リアウ州は最大の生息地の一つになっており、生息数は192頭、テッソ・ニロ地域では50頭と推測されています。
しかし、このテッソ・ニロも、アブラヤシを栽培するための不法占拠と、紙パルプを生産するための森林伐採によって減少を続け、森の周辺部では、人間とゾウの深刻な衝突の問題が起きています。
WWFインドネシアは、現地の国立公園管理局や地域住民と協力し、野生のトラの生息に配慮した農業、森林回復に向けた植林の準備、エコツアーの計画を策定し、実施の準備などの活動を継続中です。
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