「暮らしと自然の復興プロジェクト」にダイビング器材をご提供いただきました
2012/02/21
漁業復興支援へのご協力
東日本大震災によって被災した地域で、WWFジャパンは現在「暮らしと自然の復興プロジェクト」を展開しています。
その一環として、宮城県の南三陸町での支援活動を行なうにあたり、漁業者の方から寄せられた要望のひとつに、潜水機材の支援がありました。
すでに同地の志津川湾では、水産物の養殖が再開され、2012春の出荷を目指していますが、海底のがれき撤去はまだ続いており、また養殖施設のメンテナンスには潜水作業は欠かせません。
このニーズに応えるため、WWFは株式会社タバタに機材提供のお願いをしました。同社は以前にも、沖縄県石垣島の白保にある、WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」で使用するシュノーケル用品などの提供をいただいたつながりがあります。
一口に潜水機材と言っても、さまざまな道具が必要です。マスクやフィンなどのシュノーケル用品に加え、ダイビングでは空気ボンベとつなぐためのBCジャケットや、レギュレーターホース、ウェイト、そして冷たい海水から身体を守るドライスーツなどです。
今回はタバタ社のほか、日本アクアラング株式会社からはウェイトやベルト、レギュレーターなどの機材提供を、さらにはワールドダイブ株式会社からは、ドライスーツとフードを大幅な値引きで販売していただきました。
海と養殖の管理のために活用
2012年3月2日、宮城県漁協志津川支所戸倉出張所の落成式が執り行なわれ、この日来賓 として出席したWWFジャパン事務局長の樋口より、戸倉出張所青年研究会会長の三浦明弘氏に目録の贈呈が行なわれました。
青年研究会では、養殖施設の管理、修繕、海の環境のモニタリング等に活用する予定です。
急な申し出にもかかわらず、プロジェクトの趣旨に賛同いただき、快く支援いただきました3社には、この場を借りてお礼を申し上げます。