ヒルトンでサステナブル・シーフードのセミナー開催
2018/02/16
ヒルトンが2018年1月23日から24日にかけてヒルトン東京ベイで開催した「ヒルトンF&B(フード・アンド・ビバレッジ)マスターズ」の決勝大会において、WWFジャパンがサステナブル・シーフードのセミナーを開催しました。
ヒルトンは日本と韓国のヒルトングループの15のホテルを対象に、ペストリー(菓子)・カリナリー(料理)・バリスタ・ソムリエ・バーテンダー の5つの分野でのメンバーの才能を発見し、育て、祝福するために、F&Bマスターズを開催し、2018年1月23日から24日にかけてヒルトン東京ベイにて決勝大会が行われました。 会場では予選を通過した一流の技術と情熱とを兼ね備えたメンバーによる白熱した協議が繰り広げられました。
ところでヒルトンは、WWFとグローバルなパートナーシップの下で、以下の4つの分野でサステナブルな取り組みを進めています。
- 水資源の持続可能な利用
- 持続可能な水産物(サステナブル・シーフード)の調達
- 廃棄食材の低減
- 代替エネルギーへの転換
今回は、F&Bマスターズに参加するために日本全国や韓国から集まったメンバーに向けて、WWFジャパンが、食に関わるサステナビリティと、ヒルトンとWWFが世界で進めるサステナブルな取り組みについてシーフードを中心に説明し話し合うセミナーを開催しました。
ヒルトンがグローバルに進めるサステナブル・シーフードへの取組み
ヒルトンはWWFと、2022年までにサステナブル・シーフードへの取組において、以下の達成を目指しています。
- 危機に瀕する種を守る
- サステナブルなシーフードを優先調達する
- サステナブルなシーフードの調達に向けての活動や投資を行う
「1.危機に瀕する種を守る」では、種の絶滅リスクを評価したIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストや、絶滅するおそれのある野生生物を保護するためにCITES(ワシントン条約)で国際取引を制限することが合意された動植物のリスト「附属書」などを参考にWWFが指定した種の取り扱いを取止めます。 「2.危機に瀕する種を守る」では、水産物の調達の25%をMSC認証を取得した漁業、及び、ASC認証を取得した養殖場からのものとします。 「3.サステナブルなシーフードの調達に向けての活動や投資を行う」では、2の認証取得水産物の目標25%の残りの75%についても、漁業改善プロジェクトや養殖業改善プロジェクトを実施することで、持続可能に向けて取り組んでいるものや、資源状況が良好にあるものにするとしています。
このような取り組みにより、既にヒルトンの水産物全調達の7%がMSC認証もしくはASC認証を取得したものになっています。
セミナーに参加者した従業員からは、「深刻な地球な状況に改めて気付かされた」、「海を守るために活動していきたい」等の声も聞かれました。
ヒルトンは日本でも、今後積極的にサステナブルなシーフードの調達を進めていくこととしており、WWFジャパンは従業員への情報提供や共同でのイベント開催等で積極的に協力していきたいと考えています。
ホテル業界では、ヒルトンの他にハイアットも日本を含む世界でサステナブル・シーフードの調達を推進しており、WWFジャパンとしては、ヒルトン、ハイアットがよい先例となり、日本で他のホテルにもサステナブルなシーフード調達の動きが進むことを期待しています。
実施概要
開催日時 | ①2018年1月23日 16:30-17:30 ②2018年1月24日 13:00‐14:00 |
---|---|
場所 | ヒルトン東京ベイ |