パームオイルの問題とRSPOについて


企業による資源の持続可能な利用

パームオイルの問題とRSPOについて

現在、多くの製品に利用されているパーム油の中には、熱帯の貴重な自然や、森に依存して生活する人々の暮らしを犠牲にして生産されたものが、少なからず含まれています。この問題に取り組むため、WWFは「持続可能なパーム油」の生産と利用を促進する非営利組織、「持続可能なパーム油のための円卓会議」(RSPO)の設立を支援し、現在もその普及に取り組んでいます。

RSPO「持続可能なパーム油のための円卓会議」の

パーム油の原料となるアブラヤシは、アフリカを原産地とした農産物で、その生育には赤道周辺で一定以上の雨量が必要とされるため、東南アジア、アフリカ、中南米の国々などで農園開発が行なわれてきました。

このため、これまでに特にマレーシア、インドネシアを中心にした一帯で、大規模なアブラヤシ農園開発が行なわれ、その過程で多くの熱帯林が伐採され、焼き払われる問題が起きています。

こうした状況の中、環境への影響に配慮した持続可能なパーム油を求める世界的な声の高まりに応え、WWFを含む7つの関係団体が中心となり2004年に「持続可能なパーム油のための円卓会議:Roundtable on Sustainable Palm Oil(RSPO)」が設立されました。

その目的は世界的に信頼される認証基準の策定とステークホルダー(関係者)の参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促進することにあります。

RSPOは非営利組織であり、パーム油産業をめぐる7つのセクターの関係者(パーム油生産業、搾油・貿易業、消費者製品製造業、小売業、銀行・投資会社、環境NGO、社会・開発系NGO)の協力のもとで運営されています。

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