20世紀初め、世界に10万頭が生息していたとされる野生のトラ。アジアの自然の頂点に立つこの動物は、今では 2154~3159頭(成獣のみ)が生き残るのみと推定されています。
かつては26カ国を数えた生息国も、現在では11カ国に。まさに絶滅の危機にあります。
国名 | フィールド調査に よる推定 |
各国政府による推定 |
---|---|---|
バングラデシュ | 情報なし | 300-500 |
ブータン | 50(43-61) | 115-150 |
カンボジア | 0 | 10-30 |
中国 | >7 | 20 |
インド | 1,706 (1,520-1,909) |
2,226 (1,945-2,491) |
インドネシア | 670(371-1,273) | >250 |
ラオス | 2 | 17(9-23) |
マレーシア | 300(250-340) | 250-340 |
ミャンマー | 情報なし | 85 |
ネパール | 198(163-235) | 198(163-235) |
北朝鮮 | 情報なし | 情報なし |
ロシア | 情報なし(*2015年以降のデータはあり) | 360(330-390) |
タイ | 221(189-252) | 189-252 |
ベトナム | <5 | >10 |
野生のトラを脅かす原因は大きく3つ。「森林破壊」「密猟」「違法取引」です。
トラの生息地の一つ、インドネシア・スマトラ島では、1985年に2,540万ヘクタールあった熱帯林の半分以上がすでに消滅。また、高価な薬の原料とされるトラの骨を狙った密猟と、それを違法に取引する密輸などの犯罪も横行しており、2000年から2015年までの間に、少なくとも1,755頭に相当するトラの骨や毛皮がアジア各地で押収されています。
WWFは2010年に3200頭とされた野生のトラを、
2022年までの間に倍にする国際的な保全計画を、各国と共に進めています。
野生のトラの命を救うために。
今、みなさまのご支援が必要です。
ご支援を一年間続けていただくと、
たとえば次のような取り組みに活かされます。
WWFは約100カ国で活動している環境保全団体です。地球上の生物多様性を守り、人の暮らしが自然環境や野生生物に与える負荷を小さくすることによって、人と自然が調和して生きられる未来を目指しています。
WWFは、政府機関等からの公的な補助金に頼らず、皆さまからの会費、寄付、募金により支えられています。WWFジャパンへのご支援は、WWFジャパンが実勢している国内外の環境保全のほか、一部はWWFインターナショナルを通して広く国際的な活動にも使わせていただきます。
WWFジャパンは、世界約100カ国に活動ネットワークを持つWWFの一つとして、特に日本が木材や水産物、天然ゴムなどさまざまな資源の「輸入」「消費」を通じてかかわっている、世界各地の環境問題の解決に取り組んでいます。トラや森林の保全に関しては、ロシアやインドネシアのWWFと共同で活動を行なっています。
今あなたにできること。
1,000円/月の支援で救える命があります。
WWFジャパンでは次のように区別しています。
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自然環境の悪化をくい止め、
野生生物を守るための活動は、
いずれも数年から、時には10年以上にわたる取り組みとなっています。
その中から、2017年の間に達成できたことや、進捗状況について一部報告します。
森のない世界では、
野生動物も人も、
暮らしていくことはできません。
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