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1年間その支援を継続すると…
南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにも
その保全に参加してもらう普及活動を
1回実施できます。1年間、その支援を継続すると…
野生のトラが生息する東南アジアの森で行なう
カメラトラップ調査のトレーニングを
実施できます。1年間、その支援を継続すると…
スマトラの熱帯林で、
違法伐採や野生動物の密猟を防ぐパトロールを
14日間、支えることができます。毎月この金額を一年ご寄付頂くと…
南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにも
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代表ご挨拶
会長と事務局長からのご挨拶
会長挨拶
Non-state actorsの時代
かつて環境問題といえば、原因と被害が一定地域内に限定される「公害」問題でした。1950~60年代に4大公害病といわれた水俣病や新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそくが大きな社会問題となりました。その後、東京都杉並区で運動中の女子高校生が光化学スモッグで次々と倒れたことをきっかけに誕生したのが環境庁(現・環境省)でした。1971年のことです。奇しくも同じ年、WWFジャパン(当時:世界野生生物基金日本委員会)も発足しました。
しかしながら、当時、世界は地球規模の環境問題に目を向け始めていました。北欧諸国の自然を破壊した酸性雨問題、世界の海を汚した海洋ゴミなど、環境問題が、その原因と被害が国境をまたぐ地球規模のものになってきたからです。1972年、ストックホルムで開かれた「国連人間環境会議」は国際社会にその対応を求め、国連環境計画(UNEP)が生まれました。
こうした環境問題への対応にもかかわらず、その後の世界は、開発とグローバリゼーションに支えられた成長至上主義経済に邁進し、物の豊かさの陰で環境破壊は地球の限界(プラネタリーバウンダリー)を超えるレベルまで一挙に進んでしまいました。もうこれ以上の環境破壊は許されないという危機感が生み出したのが「SDGs」(持続可能な開発目標)と「パリ協定」だったのです。
2015年に、この2つの国際目標・協定が誕生したのをきっかけに世界の潮目がはっきりと変わりました。世界は「TalkからWalkへ(議論から行動へ)」へ駒を進め、現在では「Walkから Impactへ(行動から結果へ)」と、その要求を一段とエスカレートさせています。 そうした中で、行動の主役が中央政府から、民間企業、地方自治体、NGO(非政府組織)などのNon-state actorsに移りました。無論、WWFジャパンもその例外ではありません。
こうした視点に立つときに、皆様の温かいご支援と先人達の努力で成し遂げてきた野生生物保護や気候変動をはじめとするWWFジャパンの輝かしい活動と実績を誇りにしつつも、21世紀に向けて新たなチャレンジに取り組んでいかねばならないと強く感じております。
私たちWWFが目指すのは「人と自然が調和する未来」を築くことです。皆様からの相変わらぬご理解とご支援をいただきながら、子どもや孫たちの世代のために、さらなる努力を重ねてまいる所存です。
事務局長挨拶
「持続可能な日本」とその先を目指して
世界の生きものは、多くの人たちには気づかれないまま、静かに大量絶滅の危機を迎えています。WWFが2018に発表した「生きていいる地球レポート」では、過去40年間に世界全体で生きものが60%も大幅に減少したと指摘。また、深刻さを増す気候危機は、生物多様性と双璧をなす環境問題です。
私たちは、資源の過剰利用による世界の森林破壊、魚の乱獲、水の枯渇と汚染、温室効果ガスの大量排出を見過ごし続けています。本来、日本が率先して持続可能な社会に変わることが責務であるはずですが、大きな社会変革の期待された21世紀の5分の1に当たる、20年が、大きな問題を見過ごした状態のまま、もうすぐ過ぎようとしていることに強い強い危機感を抱いています。
今まで通りの暮らしや社会のしくみを変えることには不安や心配がつきまといます。一方、新型コロナウイルス感染症のパンデミックに際して目の当たりにしているとおり、ともに考え、ともに行動する人々の数を増やすことができれば、一人で考え、一人で行動することによる不安は退き、希望へ変わると信じています。
私が一緒に「変わっていける」と強く感じることができた体験として、佐賀県鹿島市での渡り鳥が多く訪れる湿地保全があります。何度も現地を訪れて、地元の方々に干潟の全国的世界的な価値を伝え、自治体に保全を提案しました。最初はWWFジャパンからの働きかけでしたが、やがて地元の様々な立場の方々の取り組みとなり、プロジェクトが完結した後も保全活動は進展。活動開始から15年ほどが経った2015年には、世界的にその地域の取り組みが認められ、「肥前鹿島干潟」はラムサール条約登録地となりました。一人一人の想いが協働プロジェクトとなり、それが地元の方々の賛同を得て、多くの関係者といくつもの協力の輪を作ることが、成果に結びつきました。
私たちWWFジャパンは、日本のWWFサポーターの皆さん、企業、行政、地域コミュニティ、NGO、自治体、研究者といった皆さんと一緒に、人と自然のつながりを根本的に見直し、アジア太平洋地域をはじめ、世界に向けて、サステナビリティ向上の輪を広げていきます。
皆さんと一緒なら、必ず変えられると信じています。
皆さんと一緒なら、必ず実現できます。
皆さんの声に耳を傾け、一緒に考え、一緒に行動できるよう、WWFジャパンスタッフ一丸となって取り組みます。
ぜひこれからも、私たちWWFの活動を見守っていただけるよう、改めてお願い申し上げます。
人と自然が調和して
生きられる未来を目指して
WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。