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私たちが受けている環境の恩恵
私たちが受けている環境の恩恵
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地球の自然環境を支えているのは、植物の力です。植物が光合成を行ない、光(太陽エネルギー)と水や土(無機物)から、葉や実などの「有機物」を作り出すことで、あらゆる動物は食物を得ることができるのです。
もし、植物が有機物を作り出してくれなくなったら、人間を含むすべての動物は、生きていくためのエネルギーを、全く得ることができなくなります。
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他の生物を食べた動物の排泄物や死がい、枯死した植物などは、土の中にすむ小さな生きものたちによって、無機物に分解され、文字通り土に返ります。
分解者と呼ばれるこうした小さな生物たちは、環境の中で大きな役割を果たしているのです。有機物から無機物、そしてまた有機物へ。このサイクルが、自然環境を支えています。
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地球上の生命は、人間のために存在しているのではありません。人類も地球の生命の一員であり、豊かな自然、すなわち、生物の多様性がなければ生きてゆくことは不可能です。
土や大気、水を含む地球環境そのものが、生物の多様性なくしては成り立たないからです。
国連の「ミレニアム生態系評価」
国連は、世界の自然環境がもたらす、これらのさまざまな恩恵を「生態系サービス」として、いくつかのパターンに区分し、個人の行動と選択の自由に資する理由を明らかにしています。
そして、その理由が、WWFの考える理由と同じであったなら、ぜひ活動に関心を持ってみてください。解決をめざす道を、共に歩みましょう。
私たちが受けている生態系の恩恵(UNEP(国連環境計画)ミレニアム生態系評価 より)

ミレニアム生態系評価(Millennium Ecosystem Assessment)は、UNEP(国連環境計画)が中心となって、2001 年から2005 年まで、世界の生物多様性の喪失が、人類の暮らしにどのような影響が及ぶかを評価したものです。世界の1,300人以上の専門家が参加し、これからの世界の生物多様性保全の基礎となる、科学的知見として、期待と関心を集めています。
「生態系サービス」の劣化
この評価では、世界の生物資源がどこでどれくらい利用されているか、また森林や農耕地の分布などの現状をまとめると共に、人類が生物多様性からどのような恩恵(生態系サービス)を受け、それが劣化の危機にあるかを示し、その対策のための情報や知見を提供するものです。
これによれば、評価が挙げている、食料、淡水、気候の安定、生物に由来した薬品の原料(化学物質)、防災など、24 の生態系サービスのうち、15の項目が悪化、または改善を必要とする状態にある、とされています。ミレニアム生態系評価は、この傾向は今後さらに深刻になる可能性を指摘する一方、改善のためには、国際社会が大幅な政策や制度の変更に踏み切る必要性がある、と警告しています。
地球の生物多様性を脅かす主な要因
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人と自然が調和して
生きられる未来を目指して
WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。