科学的調査を基にした保全活動
外部の研究者の知見を取り入れながら、さまざまなフィールドで調査研究を手掛け、その科学的な情報を基にした保全活動を展開しています。
世界の野生のトラを守る取り組み
わずか4,000頭といわれる野生のトラを守るため、WWFでは自動カメラやGIS、DNA検査などを駆使したトラの生息調査活動を展開。優先的に守るべき生息域や、必要な取り組みを明らかにし、保全活動に活かしています。インドやロシアでは保護の成果が確認されていますが、東南アジアでは厳しい状況が続いています。
私たちの活動は、皆さまのご支援によって行われています。人類を含む全ての生き物と自然が調和して生きていける未来のために、ご支援をお願い致します。
南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにも
その保全に参加してもらう普及活動を
1回実施できます。
野生のトラが生息する東南アジアの森で行なう
カメラトラップ調査のトレーニングを
実施できます。
スマトラの熱帯林で、
違法伐採や野生動物の密猟を防ぐパトロールを
14日間、支えることができます。
南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにも
その保全に参加してもらう普及活動を
1回実施できます。
野生のトラが生息する東南アジアの森で行なう
カメラトラップ調査のトレーニングを
実施できます。
スマトラの熱帯林で、
違法伐採や野生動物の密猟を防ぐパトロールを
14日間、支えることができます。
私たちWWFが自然環境や野生生物の保全に取り組む理由は、ただきれいな自然を壊してほしくないから、動物が可哀想だから、ではありません。
地球の自然にはもちろん、それ自体に何物にも代えがたい価値と素晴らしさがあります。そして同時に、それは私たち人類を含めた生命の大切な基礎でもあります。
トラ、キリン、ライオン、ゾウ…
知っている野生の動物を10種類挙げてみてください。その多くがおそらく今、絶滅の危機に瀕しています。
絶滅のおそれが高いとされる世界の野生生物は、現在2万5,000種以上。近年は、絶滅と無縁とさてきた身近な動物までもが、脅威にさらされています。多様な生命の息づく地球の自然環境それ自体が、大きな危機にさらされているのです。
もしあなたが、一か月で得る収入以上の出費で暮らすことを当たり前にしていたらどうなるでしょう?
今、人類はまさに自然資源を「使いすぎ」の状態にあります。地球1個分の生産性を越えた規模で、木材や紙、水産物、化石燃料などを消費しているのです。
その不足分は、恵みを生み出す自然環境そのもの。つまり「原資」を食いつぶして得られています。この状態が続いた時、未来の世代が生きる地球は、どうなるでしょうか?
地球温暖化(気候変動)も、深刻な危機の一つ。人の暮らしもその影響を受け始めています。南太平洋ではいくつもの島国が、海面上昇により危機に瀕しています。またシリアのように、長年の干ばつが生活や経済に打撃を与え、内戦の温床になったと指摘される例もあります。
日本でも近年異常気象が多発していますが、こうした世界の事例は、気候変動が災害や戦争を含めた問題につながる、深刻な脅威であることを警告するものです。
「環境問題は遠い世界の問題」…今もそんな認識をお持ちの方は多いかもしれません。ですが、本当にそうでしょうか?
身近な生きものの絶滅も、私たちが普段、木材や紙、水産物などを利用することで影響を及ぼしている海外の自然の危機も、また温室効果ガスの排出によってもたらされる温暖化の脅威も、全て今、この星を取り巻いて起きている環境問題です。
それは、私たち自身がかかわり、作り出している問題に他なりません。
© NASA
46億年をかけて生み出されたこの多様性あふれる美しい地球の姿を守るため、WWFは地球の自然環境の悪化を食い止め、人類が自然と調和して生きられる未来を目指し活動しています。
からよりよい選択肢を提示
劣化した生態系を再生し、重要生息地の消失に歯止めをかけ、保護地域を大幅に拡大する。
投入する資源の量と廃棄物の量を削減し、資源を持続可能に管理し、再生可能エネルギーの生産を拡大する
フットプリントが少ない生活習慣を通して、持続可能なエネルギー消費や健全な食糧消費を促す
自然の価値を査定し、環境面および社会的コストを勘定に入れ、自然保護、持続可能な資源管理および技術革新を支援、奨励する
今ある資源を共有し、公平で生態学的な影響を考慮した選択をし、GDPを超えた成功指標を用いる
WWFは世界中にネットワークを持つ国際的な環境保全団体です。さまざまな国の専門スタッフが時に力を併せ、国境を越えた立場から、地球の未来を考え、行動する。それが、WWFの強みです。
自然環境や野生生物が減ってしまう原因を探り、対策を立て、減少をくいとめて回復に転じさせるには、長期にわたる粘り強い取り組みが不可欠ですが、それを可能にしているのが、マンスリーサポーターの方々の存在です。
世界で約600万人がご登録
緊急支援や高額寄付、遺産・遺贈寄付なども受け付けております。
絶滅のおそれのある野生動物であるユキヒョウ、アフリカゾウ、ジャガーを守る活動を個人スポンサー(里親)として支援。
外部の研究者の知見を取り入れながら、さまざまなフィールドで調査研究を手掛け、その科学的な情報を基にした保全活動を展開しています。
わずか4,000頭といわれる野生のトラを守るため、WWFでは自動カメラやGIS、DNA検査などを駆使したトラの生息調査活動を展開。優先的に守るべき生息域や、必要な取り組みを明らかにし、保全活動に活かしています。インドやロシアでは保護の成果が確認されていますが、東南アジアでは厳しい状況が続いています。
© WWFIndonesia
各国政府はもちろん、世界のリーダーが集う国連会議などの場で、信頼のある専門スタッフが特定の国や宗教に偏らない立場から、提言や働きかけを行なっています。
世界の国々が利害を超えて掲げた、温暖化防止のための新しい約束「パリ協定」。WWFは1990年代よりこうした協力の実現を、各国の政府代表と国際社会に対し求め、その形を提案し続けてきました。この約束を、真に効果のある温暖化防止の取り組みとすることが、次の活動の挑戦となります。
政府や企業などに対し、改善すべき点を指摘しながら、協力と対話を重視した取り組みを行なっています。地域の人々や各分野の専門家との協力も大事にしています。
人の暮らしに欠かせない自然の恵み。WWFはその持続可能な利用を実現するため、地域や研究者、産業界と協力し、環境に配慮して生産された木材や紙、水産物を厳しく審査して「認証」する、FSCやMSCなどの認証制度とエコラベルを創設してきました。自然を守りながら安心して利用できる、信頼ある取り組みの成果です。
© WWF / James Morgan
環境問題は、ただ反対するだけでは解決できません。自然を守り、持続可能な社会をつくるには何が必要なのか?理念を行動に変え、多くの人や国がかかわれる活動を目指します。
クジラやペンギンなど、様々な生きものが息づく南米チリの「命の海」。サケ養殖による海の利用が拡大し、生きものや自然環境への深刻な影響が出ていました。WWFジャパンはWWFチリ、養殖企業、そして現地で暮らす人たちと協働し、チリで初となる地域住民の参加を得た海洋保護区の管理計画を策定しました。
© Cayetano Espinosa WWF-Chile
多くの生命と、私たち自身が生きる地球の自然が今、さまざまな危機にさらされています。
緊急の対応がいくつも求められる中、私たちWWFのスタッフは日々、皆さまのご支援に支えられながら、国内外で問題解決の最前線に立ち、活動を続けています。
私たちの願いは、国境を超えた「地球益」を最優先に考え、人と自然が調和して生きる未来を築くこと。そして、美しく豊かなこの星の自然を、子どもたちに引き継いでいくことです。
活動をもっと大きく、力強いものにしていくために。ぜひ皆さんもご一緒に、この目標に向かって歩んでいただければと思います。
WWFは個人の方からの寄付が半分以上を占めています。多くの方からのご支援が集まることで、WWFは大きな力を持って活動を推進することができています。
(2021年7月~2022年6月)
総収入
14億6,151万円
個人サポーターからの
ご支援
64.8%
企業・団体からのご支援
23.3%
補助金
6.7%
収益事業収入(*1)
1.3%
その他(*2)
3.9%
活動支出
14億3,118万円
自然保護活動
53.3%
活動資金調達
37.7%
事務管理
9%
15%
19%
16%
13%
9%
6%
9%
活動をさらに力強いものにするために、
一人でも多くの方からのご支援を
お待ちしております。
動物写真家 / WWF顧問
今の地球を考える
ヒトのことを考える、動物のことを考える、自然のことを考える、当たり前のことだが難しい、それこそ今の地球でしょう。ヒトと動物の共存の難しさを感じています。
WWFはあきらめずにそのための努力をしている。応援しています。あなたも応援しませんか。
きっと心の中の無数の何かが動き出すでしょう。
東京海洋大学名誉博士 / WWF親善大使・顧問
感動を、みなさまとギョ一緒に!
皆さま!こんにちは、さかなクンです。
今、世界の各地でお魚のとれる量や場所、季節などに変化が表れています。お魚が、環境の変化にとっても敏感な動物だからでギョざいます。これからも、人とお魚、そしてすべての動物と植物が元気いっぱいに生きていくために、さかなクンも皆様と一緒にWWFの活動に参加させていただきます。
個人でご協力いただいている会員の皆さまにご入会いただいたきっかけや想いをお伺いしました。
まだ間に合うことを祈って、自分にできることをしないといけないと思い会員になりました。地球に負荷をかけ続けるのは、私たちの世代で終わりにしないといけません。命育む地球を未来の子どもたちに残すことは、私たち大人の使命だと思います。
活動に取り組むスタッフの方々の熱い思いにいつも心動かされます。「お金がすべてではないけれど、お金がないとできないことも多い」というのも、実際そうなのだと感じます。地球の今と真摯に向き合って活動しているWWFを、これからも応援します。
生きものが好きです。でも、私には野生生物を守るための知識やスキルはありません。そこで、代わりに保護活動をしてほしいという気持ちで支援を決めました。地球に暮らす生きものたちが真に豊かであり続けることにつながる活動をしてくれることを祈っています。
WWFへのご支援方法は、会員と寄付の2つの方法をご用意しております。あなたに合った方法をお選びください。
WWFは、人間が自然と調和して生きる未来を目指して活動しています。そのゴールに向かって、「生物多様性の保全」「環境負荷の削減」「資源の持続的な利用の促進」を3つの柱として、次のような活動をしています。
WWFジャパンでは次のように区別しています。
WWFにご入会いただいた皆さまよりお寄せいただいた「会費」としてのご支援は、WWFのさまざまな活動に使わせていただきます。ご入会くださった方には、会員証や会員バッジ、会報などをお届けします。(→くわしくは会員特典をご覧ください)
「寄付」は「会費」と同じく活動全般をご支援いただく「一般寄付」のほか、限定した地域での自然保護活動や、特定の野生生物の保全プロジェクトなど、支援金の用途を指定してご支援いただける場合があります。
これらの「会費」「寄付」によるWWFジャパンへの支援金は、公益財団法人への寄付として、税金優遇措置の対象となります。事務局が発行した寄付金の領収書を添えて、確定申告を行なってください。
なお、お寄せいただいた方を特定することができない「募金」については、領収書の発行ができないため、寄付金控除の対象になりません。予めご了承ください。
WWFへのご入会、寄付、募金など、資金面でご支援いただく方法があります。また、イベントへの参加やボランティアへの登録といった参加方法もあります。
WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。