食べたことありますか?「パンガシウス」
2014/06/05
WWFベトナム養殖問題担当のゴ・ティエン・チュオンです。
突然ですが日本の皆さん、「パンガシウス」という魚を食べたことがありますか?
これは、東南アジアに生息するナマズの仲間のグループで、育つと1mを超えるものも少なくありません。またこの魚は白身魚として需要が高く、養殖や輸出が盛んで、輸出の9割はベトナム産が占めています。
主な輸出先はヨーロッパやアメリカですが、実は日本にも以前から輸出されており「白身魚のフライ」などの形で、あまりその名前を知られないまま消費されてきました。
しかし今月から、周辺の自然環境や地域社会に配慮して完全養殖されたこのパンガシウスが、日本のスーパーマーケット「イオン」の店頭にも並ぶことになりました。
持続可能な養殖水産物の証である、国際的な認証「ASC」のマークが付いた、日本で初めてのパンガシウスです。
私たちWWFベトナムでは今、この養殖パンガシウスで「ASC認証」の取得を拡大する取り組みに力を入れていますが、それが日本でも広がることは、のこされた貴重な自然を守ってゆく上で、とても大きな一歩となります。
また現場で、環境に配慮した漁業に取り組んでいる生産者の方の、懸命な努力を励ますことにもつながりますので、日本の皆さんにもぜひ、ASC認証のパンガシウスを選んでいただければと思います。
ベトナムの養殖パンガシウスのASC認証の普及は現在、総輸出量3割程度。まずは、これを2015年までに50%にすることをめざして、私たちも活動を続けてゆきます。
国境を越えて、消費と生産の現場を結び、大切な海や川の自然を未来に引きついでゆくために、ぜひご一緒にがんばりましょう!
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記者発表資料
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6月5日から15日まで「サステナブル・シーフード・ウィーク」を開催中です。持続可能な水産物を知り、実際に選ぶというアクションに、皆さんもぜひご参加ください。