地球から、森がなくなってしまう前に。
森のない世界では、野生動物も人も、暮らしていくことはできません。私たちと一緒に、できることを、今日からはじめてみませんか?
南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにも
その保全に参加してもらう普及活動を
1回実施できます。
野生のトラが生息する東南アジアの森で行なう
カメラトラップ調査のトレーニングを
実施できます。
スマトラの熱帯林で、
違法伐採や野生動物の密猟を防ぐパトロールを
14日間、支えることができます。
南米のチリで海の大切さを伝え、地域の人たちにも
その保全に参加してもらう普及活動を
1回実施できます。
野生のトラが生息する東南アジアの森で行なう
カメラトラップ調査のトレーニングを
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スマトラの熱帯林で、
違法伐採や野生動物の密猟を防ぐパトロールを
14日間、支えることができます。
今や4万種を超えた、絶滅の危機にある野生生物。失われる熱帯の森や、サンゴ礁の海。そして、世界中を襲っている大規模な気候変動。
「今、地球の環境はどうなっているの?」
「自然や資源の破壊は、どれくらい進んでいるの?」
「私たちの未来はどうなるの?」
そんな問いに答えるため、WWFはグローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)と共に『Living Planet Report:生きている地球レポート』を発表してきました。
『Living Planet Report:生きている地球レポート』が設けている、大きな指標の一つが、地球の生物多様性の劣化を示す「LPI:Living Planet Index(生きている地球指数)」です。
生きている地球指数(LPI)は、陸、淡水、海など自然の中で生きる、脊椎動物(哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、魚類)の5,230 種、約32,000 個体群を対象に、個体群サイズの変動率から計算したものです。
この「生きている地球指数」は、1970~2018年の間に平均69%減少したことがわかります。つまり、地球の自然の豊かさが、それだけ損なわれてきた可能性を示しています。
また、「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム」(IPBES)が2019年5月に発表した、地球規模の生物多様性及び生態系サービスを評価した報告書でも、今後数十年で、およそ100万種の生物が絶滅するおそれがあると、述べています。
こうした環境の悪化の大きな原因となっているのが、人類による地球の「使いすぎ」です。
『生きている地球レポート』のもう一つの指数「エコロジカル・フットプリント」では、この人間の自然資源に対する需要と、環境への圧力を示しています。
「エコロジカル・フットプリント」とは、木材などを生産している森林や、魚介類などをもたらす海洋、農場、牧草地といった、現在人類が消費している物を生み出すために必要な、生産性のある「土地」を、架空の面積に置き換えたもの。
ここには、地球温暖化の原因となっている二酸化炭素を、自然の状態で吸収できる土地に相当する面積も含まれています。
この「エコロジカル・フットプリント」を基に、現在の人類による消費の大きさを計算すると、地球1個分の生産量に対して、1.75個分の利用をしていることがわかります。
つまり0.75個分、使いすぎている、ということです。
この現在オーバーしている地球0.75個分の消費分は、いわば森や海などでの乱獲や、大量の二酸化炭素を排出することで、未来から「先借り」してしまっているわけです。
これは、地球が本来もっている生産力を超え、原資を食いつぶす形で、人類が消費を拡大し続けている、ということに他なりません。
現在の政策のままでは、2100年までに約+3.2℃の気温上昇が起こり、気候変動の生物多様性への悪影響が予想されています。
生きている地球指数(LPI)は、世界の地域ごとに、生物種の個体群の変動を分析しています。地域別に見ると、最も減少率が大きかったのは、中南米(94%)です。
環境問題の解決を目指す時には、地域や国による事情、特に貧困などの社会問題をも含めた視野で、国境をこえた協力のもと、取り組みを行なう必要があります。
WWFは地球の自然環境を未来に引きついでゆくために、「地球1個分という観点」から、すべての人に食糧・水・エネルギーを保障できるように、より良い選択肢を提示し、その実践を目指しています。
Living Planet Report (生きている地球レポート)は、1998年に初めて発表したもので、世界の生物多様性の劣化と、人類が地球環境にかけている負荷の圧力を、数値化したものです。
Living Planet Report 2022(生きている地球レポート)
人間の健康な暮らしは、自然に支えられています。湿地がもつろ過や浄化機能によって淡水が供給されたり、植物から伝統薬や医薬品などが開発されたりすることがなければ、人々の健康は維持できないのです。つまり、自然の衰退は人間の健康に大きく影響します。
「環境保全」の活動とは、実際にどのようなことを行なっているのでしょうか。なかなか具体的に想像しにくいものです。そこで、WWFが近年、主にどんなことに取り組んでいるかをご紹介します。
森のない世界では、野生動物も人も、暮らしていくことはできません。私たちと一緒に、できることを、今日からはじめてみませんか?
WWFは100カ国以上で活動している
環境保全団体です。